国重文の密教法具など36点 4月7日まで館山市博で一般公開(千葉県)
館山市立博物館でテーマ展「新たに指定された小網寺の密教法具と安房の仏教文化」が開催されている。国の重要文化財(工芸品)に指定された金銅密教法具の全20点をはじめ、坐像や立像、曼陀羅図など36点を展示している。4月7日まで。 金銅密教法具の昨年6月の指定を受け、開設されたテーマ展示。安房地域の豊かな仏教文化を広く紹介しようと、同館で預かる地域内の寺院の文化財を展示している。 五鈷鈴(ごこれい)、五鈷杵(ごこしょ)、独鈷杵(どっこしょ)、金剛盤、四橛(しけつ)などの金銅密教法具は、重文として指定を受けた20点全てを展示。県指定有形文化財となった柄香炉も併せて並べた。 この他、江戸時代まで鶴谷八幡宮の境内にあり、現在は八幡北町共同墓地のお堂となっている阿弥陀堂の本尊「木造阿弥陀如来坐像」や、那古寺の銅造千手観音立像(同館複製)など、普段は見られない資料を公開している。 開館時間は、午前9時から午後4時45分(最終入館4時半)まで。月曜日は休館。観覧料は、一般400円、小中高生200円(館山市民一般200円、同小中高生100円、同65歳以上無料)。 問い合わせは、館山市立博物館(0470―23―5212)へ。