野菜が高騰 どうして高い?いつまで続く?スーパー食品担当者におすすめの買い方を聞いた
福井テレビ
最近では、春と言えば「値上げ」が代名詞と実感されている方も多いのではないでしょうか。そこで「野菜の高騰」について、値上がりの理由やいつまで続くのか、食品売り場を取材しました。 福井市にあるアル・プラザベルの食品売り場です。買い物客に野菜の値段について聞いてみました。 買い物客: 「ハクサイが高い。今までは味噌汁に入れていたが、違う野菜を代用している」 「今までは鍋用の野菜を買っていたが高いので違うメニューにしている」 「家計にひびく」 食品売り場を担当する食品店長の岩西賢二郎さんに、値段の上がっている野菜を教えてもらいました。 岩西店長: 「春キャベツですね。先週より価格は下がったが、平年の2倍くらい。ハクサイも少し価格は下がったものの、4分の1カットで300円なので、平年の2.5~3倍ほど。レタスは大きさが小さい上に価格が1.5倍ほどです」 葉物野菜の値上がりが目立ちますが、岩西店長によりますと、野菜は全体的に値段が上がっているといいます。この状態はひと月ほど続いています。 野菜の値上がりの理由は天候の不順です。今年は2月までは暖冬で野菜の生育や出荷が早まりましたが、3月になると、一転寒気が流れ込んだ影響で全国的に気温の低い日が続き、野菜の生育が悪くなりました。それ以降、出荷できる野菜の少ない状態が続いていて、値段も高止まりしているということです。 こうした中、買い物客も、お店も工夫を凝らしているようです。 買い物客: 「野菜は全体的に高い」 「(買い物では)小分けにしているものを買っている」 岩西店長: 「カットをして小分けに販売したり、工場で加工された野菜などがおすすめです」 人手がかかり使う量も決められているカット野菜は、普段は割高に感じますが、値段が高騰している時には価格が安定していて買いやすい商品となります。また、売り場の構成にもこんな工夫がー 岩西店長: 「旬に左右されない価格の安定した商品を一か所にまとめて販売するなどしている」 では、野菜の高騰はいつまで続くのでしょうか。 岩西店長: 「来週、再来週には落ち着いて、少しずつ価格が下がっていく見通し」 今後は、気温の上昇に伴って野菜の生育の回復が見込まれ、平年並みの価格に落ち着いていくとみられています。
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