智弁和歌山・高嶋前監督来校 名将の助言、エネルギーに /京都
センバツ出場に向け、福知山成美の投手陣が徐々に調子を上げてきている。連日の投げ込みにも、力が入る。 24日には、テレビの特番取材で同校を訪れた智弁和歌山前監督の高嶋仁さん(72)が、エース小橋翔大投手(2年)の投球練習をじっと見つめていた。 昨秋の近畿地区大会で見た小橋投手に「上背もそれほどない、球も速くないのにどうして討ち取れるのだろう」と、関心を持ったという。 間近で見て、甲子園で春夏通算68勝の監督最多勝利記録を持つ名将は、その投球術を裏打ちする小橋投手の心の強さをすぐに見抜いた。「持ち味はやはりコントロール。力みが無く、気持ちのコントロールもできる投手なのだろう」と。 練習後、小橋投手は高嶋さんに「平常心を忘れるな。甲子園では人の多さに圧倒される。いつも通りに投げれば大丈夫だ」と声をかけられたという。アドバイスに感激した小橋投手。名将の言葉を励みに、甲子園での活躍を改めて誓った。【佐藤孝治】 〔丹波・丹後版〕