清原惟監督作『すべての夜を思いだす』2024年3月2日公開へ 日本版ポスター&予告編も
第73回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品された清原惟監督作『すべての夜を思いだす』が、2024年3月2日よりユーロスペースほかにて全国順次公開されることが決定した。 【写真】『ピアノ・レッスン』4Kデジタルリマスター版ポスタービジュアル 本作は、第73回ベルリン国際映画祭、第13回北京国際映画祭など多くの海外映画祭でも高い評価を受け、2023年には日本公開を前に北米での公開も果たした、『わたしたちの家』の清原監督最新作。太陽の光が降り注ぎ、公園と団地がどこまでも続くかのような東京郊外・多摩ニュータウンを舞台に、人々の一見平凡に見える日常がいかに尊いものかを、あたたかく詩的な眼差しで捉えた。 3人の主人公を演じるのは、青年団のメンバーとして数々の演劇に出演してきた兵藤公美、ロロや贅沢貧乏など演劇を中心に、演出家から多大な信頼をあつめる大場みなみ、ドラマ、CM、映画など幅広い活躍をみせる見上愛。そのほか、俳優であり文筆家としても活躍する内田紅甘、アッバス・キアロスタミ監督の遺作『ライク・サムワン・イン・ラブ』の主演を務めた奥野匡、芥川賞作家の滝口悠生らが街に生きる人々を演じている。 公開された予告編では、穏やかな時間が流れる多摩ニュータウンを舞台に、誕生日の知珠(兵藤公美)、ガス検針員の早苗(大場みなみ)、友人の一回忌を迎えた大学生の夏(見上愛)という3人の女性たちが、ゆるやかに交差するさまが映し出されている。 ポスタービジュアルは、音楽のリズムや、知珠、早苗、夏がそれぞれの理由で街を移動する同時多発性を感じさせるデザインに。星野源などのビジュアルデザインを手がけるグラフィックデザイナーの石塚俊がデザインを担当した。
リアルサウンド編集部