初昇格の町田が首位「止めるのは罰ゲームの横浜FMか」奇跡の柏戦と鹿島戦の後半、期待の初戦【J1「まさかの前半戦」と「マジかの後半戦」大激論】(1)
■「ハードワーク」町田を倒すためには?
――どんな対策をされると思いますか。 大住「これが難しいんだよ。チーム全体のハードワークとか球際の激しさ、走る人数の多さというのは、こちらからはコントロールが効かないからね。キーになるのは、町田のプレスをいかにはがして、前にボールを運んで、支配率を高めて、町田を守備に回らせるか。そうしないと、倒すのはなかなか難しいかなという感じはするけどね」 後藤「あれだけハードワークしてくるなら、うまくボールを回して町田に無駄走りさせて体力を奪うという手も考えられる」 大住「とにかく、あのプレスを外さなければ話にならない。そこは、どのチームも徹底的に、こう来るぞ、次はこう来るぞと考えて、対町田用のトレーニングをしてくると思うんだよね。そうやってプレス外されたら、町田は前で奪ってショートカウンターのような今までの攻撃の形が、回数として少なくなると思う。そうなったら、これまでの17試合のように簡単にはいかなくなるんじゃないかな」 後藤「強かった頃の川崎フロンターレのような技術が高いチームなら、町田の選手が走っても走ってもボールを取らせない、という戦い方できるだろうけど、今はそういうことができそうなチームはない。強いチームは皆、町田と同じハードワーク系でしょ。結局、お互いに似たような戦い方になるんじゃないかな」
■新たな問題を抱える横浜FMが「対抗馬」?
大住「横浜F・マリノスは、良い時間はそういうプレーができる。でもマリノスは、これから再びACLという新しい問題を抱えるから」 後藤「決勝が終わってACLという問題が解決したと思ったら、またACLなんだよね。困ったね。2年連続ACLに出るというのは大変だね。せめて半年で終わればいいんだけど(笑)」 大住「グループステージで終われば半年で終了するけど、今のシーズン制だと、ACLのグループステージはJリーグの後半戦にぶつかるから大変なんだよね」 後藤「前年に決勝まで行ったチームは、2年目はお休みしたほうがいいよ」 大住「マリノスはJ1中断前最後の鹿島アントラーズ戦で、素晴らしい試合をしていたよ。でも、後半に入ると疲れが出たように感じたな」 後藤「そうだね。マリノスは今後、ACL出場のために延期されていた試合があと2試合入ってくるから、なかなか大変だよね」 大住「あそこまで疲れ切っていたのに、ACL第2戦から帰国した3日後の柏レイソル戦で信じられないような力を出したじゃない。その2試合の疲れが、鹿島戦の後半で出たような気がする。そういう疲れがひとたび出ると、体がなかなか動かない状態が続いてしまうんだよね。マリノスが本当に良いコンディションで戦えば、中断期間明け初戦で、町田とけっこう面白い試合ができると思うけど、まだ疲れを引きずっている可能性も、なきにしもあらず、だね」
大住良之,後藤健生
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