かが屋・加賀が芸人20組の写真集を発売「ランジャタイの国崎さんはモデルのように表情を変えてくれて」
グラビアの方を撮るのが一番難しい
──今年はグラビアアイドルも撮影されていますが、芸人さんとは勝手が違いますか? 加賀 正直、グラビアの方を撮るのが一番難しいかもしれない。というのも僕自身、緊張しているのが出ちゃうので、よそよそしい写真になりがちなんです。それにグラビアって盛り上げたらいいわけでもないですしね。 ──時にはしっとりした雰囲気も必要ですしね。 加賀 いろいろ気遣って考えちゃうのはありますね。グラビアで言えば、『ラヴィット!』とのコラボで撮影した若槻(千夏)さんは無敵だなと思いました。ツッコみながら表情を作って、写真が撮り終わったら、またツッコんで、天才過ぎます。若槻さんのように先輩のほうが撮りやすいのもありますね。それは僕自身が先輩になれていないからで、他ジャンルの方を撮影するときに安心感を与えられていないのかなと。 ──スナップ写真以外で、今後撮りたいものはありますか? 加賀 僕がカメラを始めた原点でもある馬ですね。コンビニのバイトを辞めて以来、撮りに行けてないんですよ。以前は府中に住んでいたのもあって、入場回数券を買って、毎土日は自転車で東京競馬場に通っていましたからね。装備も充実して、望遠レンズも持っているので久しぶりに馬を撮りたいです。あと車やバイクも撮ってみたいです。人物との関係性ではなくて、技術だけを問われる写真に挑戦したくて、そのためにはもっと練習しないといけないなという気持ちです。 ──後輩芸人で写真の腕前がすごいと思う方はいますか? 加賀 プロのカメラマンとしても活動している、ドナタというトリオのヒサノくんです。ヒサノくんはレベルが違いますね。MVやジャケットの撮影もしていますし、自分でデザインもやれるんですよ。カメラもハッセルブラッドを使っていて、それを持って海外に行って、ずっと撮影していました。 ──そこまで行くと嫉妬の対象からは外れますか? 加賀 もちろんです。カメラの師匠ですね。その代わり、久野くんが「お笑いを教えてほしい」と言ってたので、僕に教えられることだったら何でも教えます(笑)。 ──最後に改めて『芸人地図』の見どころをお聞かせください。 加賀 お笑い好きな人はもちろん、そんなにお笑いを知らないよという人にとっても100パー面白い芸人カタログになっています。やっぱり芸人さんは動いているときが一番面白いので、ここに掲載されている20組で寄席をやるのが夢なんですが、それとは別の魅力が詰まっているので、ぜひ手に取ってください。
猪口 貴裕