東京・靖国神社の石柱落書き容疑 中国籍の少年に逮捕状、すでに出国
東京都千代田区の靖国神社で8月、入り口の石柱に落書きが見つかった事件で、警視庁は21日午前、中国籍の10代の少年について、器物損壊と礼拝所不敬の疑いで逮捕状を取った。捜査関係者への取材でわかった。少年はすでに出国しているという。 【写真】警視庁本部=東京都千代田区霞が関2丁目 捜査関係者によると、少年は8月18日午後10時ごろ、「靖国神社」と書かれた社号標と呼ばれる石柱に、中国語でトイレを意味する「厠所」などと落書きをした疑いがある。台座部分にも「SB」と落書きされていた。 落書きは翌早朝に神社の職員が発見。近くの防犯カメラに少年が1人で石柱の台座部分に登る様子が映っており、麴町署などが捜査を進めていた。 防犯カメラの映像などから、少年は事件の数日前に家族とみられる人物と中国から来日し、都内に滞在していた。18日夜に落書きをした後は新宿区内のホテルに戻り、19日午前には羽田空港から香港に出国したという。 事件後、中国のSNSには、この少年とみられる自撮り画像と落書きの画像が投稿されていた。(藤田大道、比嘉展玖)
朝日新聞社