日本S対戦球団がトレード DeNA・浜口とソフトバンク・三森 内野の選手層厚く&投手陣強化で思惑一致
DeNA・浜口とソフトバンク・三森のトレードは、内野の層を厚くしたいDeNAと、投手強化が課題だったソフトバンクの思惑が合致して成立した。 背番号13に決まった浜口は、16年ドラフト1位でDeNA入りし、通算成績は135試合で44勝46敗、防御率3.76。ラミレス前監督から「ハマのハマちゃん」と命名された。メキシコ・ウインターリーグに参戦中にトレードの連絡を受け「びっくりした思いとトレードもあるかもという覚悟はありました」とコメントした。両チームが対戦した日本シリーズでは2試合に登板し、優勝を決めた第6戦は5回に救援登板して無失点。ソフトバンク・三笠杉彦GMは、佐賀出身であることも含めて「貴重な左の投手。先発か中継ぎかは分からないけど、気持ちのこもったピッチングをしていた」と期待を寄せた。 同じく16年ドラフト4位の三森は、通算363試合で打率.252、15本塁打、93打点、56盗塁をマーク。22、23年は100試合以上に出場したが、今季は25試合で打率.288と出場機会に恵まれなかった。本職の二塁以外にも三塁、外野もこなすユーティリティープレーヤーは「正直、戸惑いましたが、これをチャンスだと思って心機一転頑張ろうという気持ちになりました」と決意を新たにした。 ◇浜口 遥大(はまぐち・はるひろ)1995年(平7)3月16日生まれ、佐賀県出身の29歳。三養基から神奈川大に進み、16年ドラフト1位でDeNA入団。1年目の17年に10勝を挙げ、新人特別賞を受賞。21年に自身初の開幕投手を務めた。今季は11試合で2勝4敗、防御率3・25。日本シリーズ第6戦では救援として1イニングを3者凡退に抑え、26年ぶりの日本一に貢献した。1メートル73、80キロ。左投げ左打ち。 ◇三森 大貴(みもり・まさき)1999年(平11)2月21日生まれ、埼玉県出身の25歳。青森山田では3年春に甲子園出場。16年ドラフト4位でソフトバンク入団。19年4月18日のロッテ戦で1軍初出場。20年はウエスタン・リーグ首位打者に輝き、21年から1軍に定着。今季は負傷の影響で2度の登録抹消も、102試合で打率・260、5本塁打、21打点だった。1メートル86、76キロ。右投げ左打ち。 ≪またドラ1移籍に康晃は寂しがる≫DeNA・山崎が、日本プロ野球選手会企画の「ユメセン×夢の教室」で都内の小学校を訪問。男子児童からプロ野球選手になりたいと言われると「40歳まで現役を続けてこの子と一緒にプレーしたい」と目を輝かせた。ソフトバンクにトレードが決まった浜口については「またドラ1がことごとく獲られちゃう」と苦笑いしたが「いつまでもファミリーですから」と続けた。