ニワトリ17万羽の殺処分完了 今季初の鳥インフル 水族館ペンギンにも感染対策〈宮城〉
仙台放送
宮城県内で今シーズン初めて鳥インフルエンザの発生が確認された石巻市内の養鶏場で、県は約17万羽のニワトリの殺処分を11月12日夜までに終えました。これまでに他の養鶏場への感染拡大は確認されていません。 11月10日、石巻市内の養鶏場です。防護服を着た県職員たちがニワトリの殺処分にあたりました。よく見ると「税務課」や「塩釜県税事務所」など。部署の垣根を超え、全庁をあげて職員が動員されました。 11月9日から養鶏場のニワトリ200羽あまりが死に、検査の結果、高い病原性を持つ鳥インフルエンザウイルスが今シーズン県内で初めて検出されました。感染の拡大を防ぐための殺処分は12日深夜に終わり、約17万1000羽を土に埋める作業などが現在、進められているということです。 宮城県 村井知事 「72時間以内に終わることを原則としてるんですけども、それよりはるかに短い時間で終えることができた。非常にスムーズにいったと思います」 県は鶏舎や農場の消毒も含めて16日までに作業を終えたいとしています。他の養鶏場での感染被害は確認されていません。 鳥インフルエンザの発生を受けて、ペンギンなどの鳥類を飼育・展示している水族館では、消毒マットを置くなど動物への感染対策を行っています。 仙台うみの杜水族館のかわいいペンギンたち。子供たちに大人気です。ご存知の通りペンギンは鳥の仲間。鳥インフルの発生を受けて行われていたのは消毒薬をしみこませたマットの設置です。 記者リポート 「水族館の入り口に設置されているマットですが、現在は消毒薬をしみこませてあるマットをさらに上に置き、靴裏の消毒を強化しています」 来場者に靴の裏を消毒してもらい、飼育している鳥たちに感染しないよう、万が一のリスクに備えています。 仙台うみの杜水族館 安部奏副館長 「来館するお客さんは楽しんでもらえる状況。生き物たちのために手や靴裏の消毒はお願いしたい」 消毒マットは鳥インフルの対応マニュアルとして水族館が予め定めていて、館内の約20カ所に設置しています。 10月に福島県で野鳥の鳥インフルが確認されてから対策を続けていて、うみの杜水族館は「生き物の安全を第一に取り組み、安心してお客さんは楽しんでほしい」と話しています。
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