グレーチングを盗難被害から守れ!「市章マーキング」で市が対策、道路パトロール強化で“盗難被害ゼロ”を更新中 愛知・尾張旭市
相次ぐ「グレーチング」の盗難被害を防止するため、愛知県尾張旭市が“市章マーキング”による対策をスタートしました。 「グレーチング」とは、主に鉄などの金属で作られた格子状のふた。道路の側溝や駐車場、建築物の周囲などに設置され、水だけを流したり、人や物の落下を防ぐ役割を担っています。 尾張旭市によると、そんな「グレーチング」の盗難被害が、市内にて今年9月下旬より相次いで発生。グレーチングの盗難被害を防止するため、今年11月12日より、グレーチングに「市章」をマーキングする対策を開始しました。 同市の担当者曰く、「市章マーキングを実施することで、換金する際に盗品だと特定できたり、洗い落とす手間を考えて、盗難を断念するなどの効果を期待している」という今回の対策。現状では、遊歩道の横断部分や公園、中学校周辺のグレーチングに、“市章マーキング”を実施しているといいます。 試験的に実施されている試みのため、市内全域ではなく、一部地域にて行われているというこの対策。現在の実施場所について、同担当者は「いずれも、市内にある同様の施設の一部で被害が確認されており、歩行者(利用者)が多く、盗難による転落事故防止のために実施しております」と説明、続けて「被害枚数が多かった工場周辺でも実施しております。今後の展開については検討中です」と話しました。 尾張旭市では、マーキングによる対策のほか、道路パトロールを強化。グレーチングが無くなっている箇所がないか確認を行っており、担当者曰く、「今のところ、先週以降でグレーチング盗難被害は確認されていない」といいます。