サミー・ソーサ氏、現役時代の「過ち」認めカブスと和解
【AFP=時事】米大リーグ(MLB)の元スラッガーとして知られるサミー・ソーサ氏は19日、歴代9位の通算609本塁打を誇ったそのキャリアで「過ち」を犯していたことを認め、当時の所属チームであるシカゴ・カブスとの17年間にわたる決別に終止符を打った。 【特集】写真で振り返るMLB選手のビフォーアフター ドミニカ共和国出身のソーサ氏は、2009年に米紙ニューヨーク・タイムズの記事で、MLBにおけるステロイドスキャンダル時代の2003年に行われた薬物検査において、運動能力向上薬に陽性反応を示した選手のリストに入っていたと報じられた。 2005年に開かれた米議会の公聴会では弁護士を通じて薬物摂取を否定したものの、このドーピング疑惑によって、ソーサ氏の本塁打の偉業は多くのファンの目に汚れたものとして映った。 ソーサ氏はこの日ドーピングについては認めなかったものの、フィットネスに関する過ちを認めた。声明では「自分たちの時代の選手数人が、必ずしもその成績にふさわしい評価を受けられていない理由は理解している」とし、「162試合を乗り切る力を維持するべく、けがから回復するためにできることは何でもやった」「法律を破ったことは一度もないが、振り返ってみると過ちを犯していたことを謝罪する」と記した。 また、この謝罪がカブスとの和解につながることを望んでいるとし、「ファン、カブス、そして自分が再び一つになり、前進できることを望んでいる」と述べた。 この声明の直後、カブスの球団オーナーを務めるトム・リケッツ氏は、ソーサ氏を2025年のオフシーズンに行われるファンイベントに招待した。 ソーサ氏は現役時代の1998年シーズン、同じくステロイドとの関連でその偉業が汚されたマーク・マグワイア氏とともに、1961年当時にロジャー・マリスが記録した1シーズン最多本塁打記録61本に挑戦。結果はマグワイア氏が70本、ソーサ氏が66本で記録を更新した。【翻訳編集】 AFPBB News