大阪・松屋町花火の売上ピーク 今年は「インスタ映え」商品も
大阪・松屋町花火の売上ピーク 今年は「インスタ映え」商品も 撮影・編集・報告:柳曽文隆 THE PAGE大阪
今年はどんな花火があるのかな?──。「まっちゃまち」の愛称で知られる大阪市中央区の松屋町筋沿いにある多くの人形店では、今年も花火が売られており、ちょうど今がピークを迎えている。 【中継録画】まっちゃまちは花火の売上ピーク 岡本ゆかのフェイスブック中継レポート
「ちょうど今がピークを迎えています」
同所で約70年にわたり営業し、夏場は花火、それ以外はひな人形や五月人形を販売している柳井初商店では、14日も多くの子ども連れが花火を買いに訪れていた。店主の柳井茂さん(53)は「毎年、この時期になると『お久しぶりです』とおなじみのお客さんが来てくれます。ちょうど今がピークを迎えています」と話す。
近年の住宅事情から「煙が少ない」「音が大きくない」花火も
同店では、手持ち花火から打ち上げ花火まで、約200種類の花火を販売。柳井さんは、販売する花火を事前に近所の公園で試している。しかし、近年は松屋町周辺でも高層マンションが増えており、大きな音や煙では苦情が出るため、メーカーが用意するDVDの映像などでも確認するなどして仕入れているという。 全国的にもそうした住宅事情から「煙が少ない」「音が大きくない」という触れ込みで、花火を売るメーカーも増えてきた。 しかし、大きな打ち上げ花火は「実家に帰って家族で楽しむ」という人が購入するケースが多く、同日も多くの人が購入していた。また、今年は上記の条件に加え「写真が撮りやすい」というインスタ映えを意識した花火も登場しており、柳井さんは「これも時代ですかね」と笑顔をみせていた。花火は9月末ごろまで販売する予定。 柳井さんは「9月は秋祭りのころまでは買いに来られる方も多いです。花火は買いに来てくださるお客さんに『お久しぶりです』『また来年』と言っていただくことが多いので、この時期になると『1年って早いなあ』と思います」と話していた。花火の販売期間終了後は、ひな人形など次のシーズンの商品を並べるそうだ。