道マリンビジョン21コン 根室の歯舞と落石地区優良賞
北海道マリンビジョン21促進期成会と北海道開発局共催の「北海道マリンビジョン21コンテスト2023」で、根室の歯舞地区マリンビジョン協議会と落石地区マリンビジョン協議会がそれそれ優良賞に選ばれた。 歯舞地区マリンビジョン協議会は、歯舞地域のコンブ漁が近年、漁業従事者の高齢化や担い手不足が課題となる中、根室市が相互協力協定を結んでいる東海大学静岡キャンパスと連携し、同大学の「就労型インターンシップ」と歯舞漁協の「観光・滞在型の渚泊体験事業」を融合させた新たなインターンシップ制度を試験的に導入。 学生が漁家に一定期間滞在中、コンブ漁の作業全般を担うことで昆布漁家の軽労化、学生と地域住民と触れあい、地域性や漁業の魅力、やりがいを体験する取り組みが評価された。 一方の落石地区マリンビジョン協議会は、落石地域が優れた景観、自然、水産物などに恵まれながら漁業以外に関連産業が形成されていない状況の中、魅力的な観光資源を活用したエコツーリズムの推進を図り、多くの来訪者との交流や所得機会の向上に向けた取り組みを進めている。 休漁期に漁業者の自営船をクルーズ船として活用し、漁業者自らガイドとなる落石ネイチャークルーズでは近年外国人の参加者も増加。翻訳機を用意するなど受け入れにも力を入れるほか、落石フットパスではガイド不足が課題のため外部講師を招き、地元ガイドを養成するなど地域の人材育成にも務めている。 両協議会は過去にも受賞歴があり、表彰は7月1日開催予定の北海道マリンビジョン促進期成会総会で行う予定。
釧路新聞