【開幕特集】2019年の二の舞は避けなければならない。鹿児島ユナイテッドFCは5シーズンぶりのJ2で残留を目指す大事なシーズンに臨む|J2リーグ
2024シーズンの明治安田J2リーグ各クラブとキーマンを紹介する。 【動画】吉田麻也と語るこれからのJリーグやブンデス注目チーム|内田篤人のFOOTBALL TIME
チーム紹介
昨季は、夏場に失速し、監督交代する苦しい時期も過ごしたが、最終的にはシーズン途中に後を引き継いだ大島康明監督がチームを再建。最後の最後で大混戦の昇格争いを制し、2位でJ2昇格を成就させた。 5シーズンぶりにJ2へ挑む今季、大島体制を継続し、チーム最多得点タイの米澤令衣やアシスト王の五領淳樹ら昇格に貢献した既存選手が残留。さらにセンターバックの井林章、ボランチの藤村慶太、トップ下の田中渉、最前線にはンドカ・チャールズとセンターラインを固める新戦力が加入した。1年でJ3へ逆戻りとなった19年に果たせなかった残留を目指すクラブにとっても大事なシーズンとなる。
注目選手紹介:米澤 令衣
生年月日:1996年7月20日(27歳) 昨季成績:18試合8得点(J3) 昨季は一昨季に負傷した右膝前十字靭帯損傷という大怪我で前半戦は離脱が続いたものの、昨年8月に復帰して以降はゴールを量産。後半戦だけでチームトップタイの8得点を決め、昇格の立役者の一人となった。 前回J2に挑んだ19シーズンから鹿児島に加入し、当時は10番を背負い、周囲からの期待も大きかった。だが、終わってみれば、8試合1得点と思うようなインパクトを残せなかった。鹿児島での2度目のJ2に挑む今季、その悔しさを晴らす活躍を期待したい。
注目選手紹介:田中 渉
生年月日:2000年9月23日(23歳) 昨季成績:29試合1得点 一昨季にレノファ山口FCで主力に定着した23歳は昨季、モンテディオ山形に完全移籍で加入したものの、ポジション争いに苦戦。一時はスタメンで出続ける時期もあったが、シーズン通じて定位置を死守することはできなかった。 正確なキックが武器のレフティーは、山口時代に60mの長距離弾を決めるなど、シュートレンジの広さが魅力の一つ。トップ下やボランチといった中央のポジションを主戦場に、攻撃的なスタイルを標榜しているチームの中で、前線と中盤を繋ぐコンダクターとしての活躍が期待されている。