復旧再開後1万人 氷見・県栽培漁業センター 魚と触れ合い人気 夏休み300~400人入館
能登半島地震で被災後、4月末に一般公開を再開した県栽培漁業センターの今年度の入館者が1万人を突破した。無料で魚に餌を与えたり、触れたりできる上、大型画面を使って栽培漁業をゲーム形式で学べるコーナーが人気を集め、夏休みに入り、週末になると、300~400人が訪れており、県西部にはない水族館の役割を果たしている。 県栽培漁業センターは昨年4月、「交流館」「ふれあい館」が整備された。昨年度はオープン時から約1カ月間で1万人を達成した。北川慎介所長代理は今年度の入館者数について、 「地震で1~4月末まで休館していたことを考えれば、2年目も好調といえる。魚が好きになる子が増えてほしい」と話した。 入館者数の割合は県内が3分の2を占め、リピーターの子どもが増えている。家族で訪れた高岡市牧野小4年の眞野千紘さんは「ヒラメが水面に浮かんだ餌をジャンプして食べる様子を初めて見られて面白かった」と話した。 交流館では、センターで育てているクルマエビやクロダイの稚魚を水槽で展示し、プランクトンを顕微鏡で観察できる。ふれあい館では、水槽で泳ぐクロダイやキジハタ、ヒラメの稚魚に餌やり、タッチ水槽ではクルマエビやヒラメに触ることができる。ふれあいプールでは魚の群れを追っかけられる。