無安打無得点を達成し、花束を受け取った戸郷翔征（カメラ・相川　和寛）

◆ＪＥＲＡ　セ・リーグ　阪神０―１巨人（２４日・甲子園） 　巨人の戸郷翔征投手が、阪神打線を相手にノーヒットノーランを達成。圧巻の今季４勝目で、チームの連敗を４で止めた。無安打無失点はプロ野球史上８９人目（１０１度目）。巨人投手では２０１８年７月２７日・中日戦（東京ドーム）の山口俊以来の快挙となった。また、巨人投手が甲子園で達成したのは１９３６年９月２５日の沢村栄治以来８８年ぶり。 　戸郷の会見での一問一答は以下の通り ―今はどんな思いか 「やっと徐々に実感が沸いてきたというか、最高な瞬間でした」 ―やり遂げた思いか 「９回先頭フォアボール出した時点でちょっと１―０だったし多少の焦りはありましたけど、でも一つ一つ取っていけば記録もそうですし、試合に勝つことを意識しながらできました」 ―１―０のスコア 「本当に１―０だったからこそ逆に集中力がもっと増しましたし、ホームラン１本打たれても同点になっちゃうんで、本当にチームの雰囲気をね、チームの勝ちをと思いながら集中して頑張りました」 ―９回得点圏で近本 「本当に配球も難しくて、４打席目だったんで。５打席目？だったので、岸田さんがうまくリードしてくれたので本当に感謝したいなと思います」 ―２アウト、中野との勝負 「初球フォークで入ったので、多少驚きながらは入りましたし、最後のフォークで決めるというところはもう腹をくくっていたんで。これで打たれたらしょうがないと思いながらフォークを選択しました」 ―三振の瞬間どんな思い 「いやーもうなんか言葉では表せないぐらいのすごい感動もあり、今までやってきたことが間違いじゃなかったんだなってところは思いましたし、いろんな支えてくれた方々に向けてすごい感謝の気持ちを伝えたいと思います」 ―試合の入りから調子は 「甲子園自体もすごい僕自身も好きな球場ですし、高校で甲子園に来た思い出の地でもあるので、本当毎回いろんなわくわくをしながら、楽しみながら甲子園で投げられているので、得点圏いったときのあの盛り上がりだったりとかは甲子園独特な盛り上がりもあるので、本当すごい楽しみながら投げられた印象です」 ―どこからノーノー意識した 「７回から意識一人一人アウトを積み重ねていこうというところで、本当良かったなと思います」 ―何が良くて達成できた 「今日スライダーがすごい良くて、左の外スライダーがいいところに決まっていたので。岸田さんからもあのスライダーいいなっていうところも声掛けいただいていましたし、それをいいストライクをいっぱい取れたので、そこが今日のポイントだったかなと思います」 ―このあと、どう過ごしたいか 「いやもう今日たくさんお肉食べて、すごい９回投げて消費したんで、回復にあてたいですし、今日だけは余韻に浸りながら夜を迎えたいなと思っています」 ―今後へ 「一番はチームの優勝というのを目標に僕としてもやっていきたいですし、チームの勢いをつけることができるようなピッチングをまた続けていけたらなと思います」