Amazfit、スマートウォッチでAI音声操作 「GPT-4o」統合
Zepp Health Corporationは、同社の「Amazfit」ブランドのスマートウォッチ用OS「Zepp OS」をアップデートし、OpenAIの「GPT-4o」を組み込んだAI音声操作サービス「Zepp Flow」(ゼップフロー)の提供を開始した。 【この記事に関する別の画像を見る】 「Zepp Flow」により、Amazfitの一部のスマートウォッチは、指ではなく音声で操作が可能になる。OpenAIの「GPT-4o」を統合したことで、ユーザーの意図を正確に理解する、自然な会話形式で操作できるユーザーインターフェースを実現したという。これにより、より直感的で、遷移が少なく、効率的に目的の動作を行なえるとしている。 「Zepp Flow」はまた、従来型の音声アシスタント機能・サービスと比較して、特定の知識やサービスに縛られず、大規模後言語モデル(LLM)を活用しユーザーの希望や質問に柔軟に対応できるのが特徴としている。 同機能は、対象のAmazfitのスマートウォッチとスマートフォンをBluetoothで接続している状態でのみ利用可能。1日あたりの最大使用回数は100回まで。 自然な音声対話で操作できるのは以下の通り。 ・ワークアウト・スポーツモードの起動と操作 ・明るさ、音量、Do Not Disturb(通知オフ)モードの切り替えなど、時計の各種設定の調整 ・睡眠データ、心拍数、血中酸素、フィットネスデータなどの個人データへのアクセス ・アラームやカウントダウンタイマーの設定、スケジュールの確認など、日常生活のアシスタントとしての機能 ・天気についての質問 ・日常的な質問に、ChatGPTと同様の回答が可能(一部の質問には非対応) OSアップデートにより「Zepp Flow」の利用がサポートされるモデルは、Amazfitブランドの「Balance」「Active」「Cheetah Pro」の3機種。マイクを搭載しない「T-Rex Ultra」「Cheetah 」「Falcon」は、ワイヤレスマイクを接続することで「Zepp Flow」を利用できる。 OSアップデートではこのほか、Androidスマートフォンと組み合わせて利用している場合、音声でLINEなどのメッセージアプリの返信が可能になった。またBluetooth接続を使用して、スマートウォッチで音声通話が可能で、お気に入りや任意の番号に電話をかけることができる。
Impress Watch,太田 亮三