ホンダがド派手な新「2人乗り4ドアセダン」実車初公開! 凄い“タイプS”何が凄い!? エアロ&ウイング採用の「HRCなインテグラ」米国に登場で注目
「最強インテグラ」誕生!インテグラ タイプSのフルチューンモデルをHRCがお披露目 SEMA 2024
ホンダのモータースポーツ会社「ホンダ・レーシング(HRC)」はアキュラ「インテグラ」のコンプリートカーをお披露目しました。 いったいどのようなクルマなのでしょうか。 【画像】超カッコイイ!? これがホンダ「凄いインテグラ」です(76枚)(30枚以上)
このインテグラは、2024年11月5日より開幕した世界最大級のアフターマーケット見本市「SEMAショー2024」にて、展示されました。 SEMAショーは1967年より年1回、アメリカの業界団体「SEMA(米国自動車用品工業会)」が開催している見本市です。 SEMAショーに出展する数ある自動車メーカーの中でも、ホンダは今年「ホンダ・レーシング(HRC)」名義で出展、ホンダ関連のモータースポーツマシンやチューニングカーを展示して会場を沸かせました。 HRC自体はホンダの100%子会社で、ホンダのモータースポーツ活動を支えるワークスチームとなります。 中でも、HRCブース中央にて展示された「アキュラ インテグラ タイプS HRCコンセプト」は多くの来場者からの注目を浴びました。 ホンダは2022年、いまだ高い人気を誇る名車「インテグラ」を北米向け「アキュラ」ブランド車種として約16年ぶりに復活させました。 新たに誕生したアキュラ インテグラは11代目ホンダ「シビック(FE/FL)」と大部分を共有しながらも、よりスポーティで若者をターゲットとするモデルになります。 搭載エンジンは通常モデルがL15CA型1.5リッター直列4気筒VTECターボエンジン、2023年4月にローンチされたハイパフォーマンスモデル「タイプS」はK20C1型2リッター直列4気筒VTECターボエンジンの2種類となります。 今回のSEMAショーでお披露目された「HRCコンセプト」は既存のタイプSをベースとしながらも空力性能とエンジン性能の向上、そして軽量化を実現した「究極のインテグラ」となります。 エンジン周りでは通常のタイプSよりも大型のインタークーラーを搭載し、オイルクーラーも2個へ増設、マフラーを改良したことで「出力」「レスポンス」「冷却性能のすべてが向上されました。 これらの部品はパフォーマンスR&D部門「ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)」が開発した、SRO TCアメリカ選手権に参戦するツーリング・カー仕様のインテグラ タイプSよりフィードバックされたものとなります。 ハンドリングを向上させるため、サスペンションは通常より15mm下げたセッティングとなっており、リアスタビライザーや前後のアッパーマウントも調整式となります。 19インチ鍛造アルミホイール(幅:9J)により前後のトレッド幅は30mm拡大、ハンドリングだけでなく見た目もより存在感が増した形となります。 モータースポーツにおいて運動性能と同じく肝心なのがブレーキ性能です。 HRCコンセプトでは通常のインテグラよりも1.4インチほど外径を拡大させた15インチのツーピースローターを採用し、ブレンボ製対向6-potアルミキャリパーと組み合わせています。 エアロパーツもHPD開発のツーリング・カー仕様車で培ったデータを反映させており、空力性能の向上と見た目のスポーティさの両方を重視した仕上がりとなっています。 フロントマスクは専用フロントバンパーとカーボンリップにより、通常のタイプSよりもアグレッシブな雰囲気を醸し出しています。 また、今まではボディ同色で仕上げられていたサイドスカートも、このプロトタイプではダクトを追加、カラーはブラック仕上げとなりました。 新たなサイドスカートのおかげで横から見た際の印象はより強烈なものへと昇華しており、フロントとリアとの調和もバッチリとなっています。 ボンネットのダクトは中央1つから左右2つへと増量され、素材もカーボンに。 最後にアクセントとして鎮座するのがカーボン製リアウィングで、通常仕様と比べて戦闘感の増した見た目を実現しました。 タイプSよりも多くの要素が追加されていますが、実際の車両重量は通常のタイプSよりも約200ポンド(約90キログラム)も軽量化されているとのこと。 カーボン製エアロパーツに加え、エアコンやリアシートの撤去、レカロ製シートの採用がこの軽量化に貢献したとしています。 アキュラ インテグラ タイプS HRCコンセプトの市販化は未定となっていますが、ここまで現実的な仕様でお披露目されていることから、近いうちに一般の手にも渡るのではないかと予想されます。 また、HRCコンセプトの市販化だけででなく、すでにインテグラ タイプSを所有しているオーナーからはHRCコンセプトのチューニングメニューやエアロパーツの個別販売を望む声も聞かれることから、ホンダに対する期待度はとても高いと言えるでしょう。 HRCはこれ以外にも、インディ・カー向けV6ツインターボエンジン搭載&パイプフレーム化の「CR-V」や、アキュラ「ARX-06」、オラクル・レッドブル・レーシング「RB20」といったマシンも今回のSEMAショーで展示しています。
自動車ライター加藤博人