夫と歳の差が20歳あり、まもなく夫が「年金生活」に入ります。私は扶養を超えて働きたいのですが、夫の「介護」に備えた方がよいですか?
介護への一番の備えはお金の確保
正直なところ、介護に対する一番の備えはお金でしょう。介護施設を利用したり、ヘルパーの助けを借りたりすることも容易になります。 一方でお金が不足する場合は、どうしても自身が対応しなければならないことも増え、心身の負担も増加し、共倒れとなることや、利用できる介護の方法に制限がかかることもあります。 また、年金生活に入ったらすぐに介護が必要になるわけではありません。介護の準備は他にも、本人へ希望する介護方法の確認をしておくこと、利用する介護施設や医療機関の選定をすることなどがありますが、それらは仕事をしながらでも十分可能です。 それらを考えると、介護を気にしており、かつ、扶養を超えて働きたいと考えているのであれば、なおのこと扶養を超えて働く方がよいでしょう。
まとめ
夫と妻との年齢差が20歳となると、介護が不安になるかもしれません。しかし介護問題は事前に、お金の面と実際の介護の面のそれぞれから準備していくことで、乗り切ることができます。 また、介護にはお金が非常にかかります。夫の年金生活を機に、妻が扶養を超えて働きたいと思っているのであれば、将来のためにも扶養を超えて働くことをおすすめします。 出典 公益財団法人生命保険文化センター リスクに備えるための生活設計「公的年金の税金(所得税)はどうやって計算される?」 公益財団法人生命保険文化センター リスクに備えるための生活設計「介護にはどれくらいの費用・期間がかかる?」 厚生労働省 令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 執筆者:柘植輝 行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部