「悲しみは贈り物のようなもの」エルモと母を亡くした俳優の会話、「泣いてしまう」「お手本にしたい」と話題に
アンドリュー・ガーフィールドさんとエルモアメリカやイギリスで活躍する俳優のアンドリュー・ガーフィールドさんが、人気教育番組「セサミストリート」のエルモに、亡くなった母について語り、その内容が話題を呼んでいる。ガーフィールドさんの話を聞くエルモの姿勢も、参考になると評判だ。 【動画】「泣いてしまう」「お手本にしたい」と話題。エルモと母を亡くした俳優の会話
「恋しいと思うのは、その人を本当に愛していたってこと」
映画「ハクソー・リッジ」や「スパイダーマン」シリーズに出演するガーフィールドさんは、2019年に母を膵臓癌で亡くした。 10月18日の番組で、セサミストリートのみんなの様子をチェックしているというエルモは、ガーフィールドさんにも様子を尋ねた。 一度は「僕は大丈夫だよ」と返すガーフィールドさんに、エルモは「なにかあったの?」と優しく問いかける。 ガーフィールドさんは少しためらい、「本当に聞きたい?」と尋ねると、頷くエルモ。それを見て、「母について考えていたんだ」「少し前に亡くなって、恋しくて…」と打ち明けた。 「エルモは誰かに会えなくなるといつもすごく悲しくなる」と寄り添うエルモに対して、ガーフィールドさんは、「もちろん僕もだよ。…でも、誰かを恋しく思うのは、良いことでもあるんだよ」と返し、こう続けた。 「悲しみは、ある意味贈り物なんだよ。悲しさを感じることは素敵なことでもある。恋しいと思うのは、その人を本当に愛していたってことだから」 「僕が母に会えずに寂しい時、母からたくさん抱きしめられたことを思い出す。そうすると、母が近くにいるように感じられるんだ。不思議な感覚だけど」 「母との思い出、母が僕にくれた喜び、兄や父、そして母が出会ったすべての人にくれた喜び…。母を恋しく思う時、母が私をとても幸せにしてくれたことを思い出します。だから、母のことを祝福することも、恋しく思うことも、どっちもできるんだ」 心の内を打ち明けたガーフィールドさんに対し、エルモは「それはとても素敵だね」「エルモも、アンドリューのお母さんのことを思い出して、祝福するよ」と話し、ガーフィールドさんもまた、「エルモは上手に話に耳を傾けてくれるね」と感謝を伝えた。 最後に、「実は秘密があるんだ」と切り出したガーフィールドさん。「エルモは、母のお気に入りだったんだ」と告白すると、エルモは嬉しそうな様子を見せ、2人はハグをして「大好きだよ」と伝え合った。その後、視聴者に向かっても、「あなたが恋しく思う大切な誰かを、僕たちも祝福するよ」「毎日一緒だからね」と呼びかけた。 これまでも、メンタルケアの大切さや、つらい時の心の対処法について、さまざまなコンテンツを通じて発信してきたセサミストリート。今回の動画には20万近い「いいね」が寄せられ、「泣いてしまう」「お手本のようなやりとり」「周りの人と接する時の参考にしたい」などと反響を呼んでいる。