金ローで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」新吹替版が3作放送 マーティ役は宮野真守、ドク役は山寺宏一
山寺宏一「最高の声優が揃ったんじゃないか」
同じくドク役・山寺宏一さんも作品について「とにかく最高のエンターテインメント作品だと思っています」とコメント。 「本当にドキドキ、ハラハラして、それでユーモアがあって、本当に映画に必要な、エンターテインメントに必要な要素が全て揃っていると思います」と評価した。 これまでもシリーズで吹き替えを担当してきた山寺宏一さん。「前回ドク役を演った時よりも、良くなっていなければいけないな」という自分の中のプレッシャーがありました」と振り返った。 「宮野真守君が、マーティにぴったりです!それと他の役も、本当に今考え得る最高のキャスティング…最高の声優が揃ったんじゃないかと、僕は客観的に思っているんです!僕の事は置いておいて(笑)」とキャスティングについてもコメントしている。
マーティ役・宮野真守さんのコメント
改めて大人になってこの作品を振り返ると、今あるエンターテインメントの土台になっている偉大な作品なんだなと思いました。タイムトラベルものとして、タイムパラドックスを科学的に説明しつつ、フィクションだけど実際に起こりそうとワクワクさせてくれるところが凄いです。PART2では色々な世界線が描かれ、更にPART3まで考えて物語が緻密に構成されていて、本当に面白い作品です。 あと、一番感動したのが、当時の役者さんたちの演技です。マイケル・J・フォックス(以降マイケル)はかっこいいし、何と言ってもお父さん役のクリスピン・グローヴァーの演技にハマりました!(PART1公開当時21歳なのに)特殊メイクでマーティの父親役をコミカルに演じ、10 代のシーンは愛くるしく演じていて、とても面白いです。ビフもロレインもみなさん巧みに演じていてテンポ感があり、まさにコメディーの王道だと思います。自分も役者として、とても触発されました。マイケルも当時20代中盤で10代を演じていましたが、41歳の自分が10代の役を演じなければいけないので、年齢感を出すのには苦労しましたね(笑)。ふとすると大人の声になってしまうので、そこを注意しつつ、10代のやんちゃな感じ、未熟で青い感じをアメリカンに出していこうと意識しました。でも演じていて、役自体の難しさみたいなものはそれほど感じなくて、フィット感はありました。役のキャラクター性、マイケルの演技にも上手くハマれたのかなと思っています!(過去にマーティ役をやった事がある)山寺さんにも、「マモ、この役あってるよね」と言ってもらえてうれしかったですし、自信にもなったので、思い切ってできました! PART2ではマーティ、30年後のマーティ、マーティの息子、マーティの娘と4役演じ分けましたが、女性役はなかなかやる事がなかったので(笑)、やっていて楽しかったです。 PART2のマイケル総登場のシーンはお気に入りのシーンです! また、PART2、PART3と進むにつれ、前作をセルフパロディーして“天丼”になっているところも遊び心があって好きです。例えば、マーティが気絶すると、毎回母親に起こされるところとか。PART1では、(過去の若き日の)母親に起こされたマーティが「君はそのォあの...と、とても...痩せてる」と驚くのですが、このシーンはこだわって演じました。PART2で(別の世界線の)母親に起こされた時の、母親への「とても...ボインだし」というセリフも好きです(笑)随所で 80 年代の言葉を敢えて令和の時代に使っているので、若い方には分からないかもしれませんが、エモさで感じ取ってもらたらと思います(笑) マーティの「ヘビー」、ドクの「なんてこった!」という印象的な決まり文句も大好きなセリフです! 僕自身がこの名作にたずさわれた事がうれしく光栄に思います。 自分が声優として色々培ってきた経験を注ぎ込んで、僕なりのマーティを演じる事ができました!山寺さんとのコンビ感もバッチリなので、二人のテンポ感も含め存分に楽しんで頂けたらと思います!