スライサーは手を出すな!? 上級者向けの性能に仕上がったキャロウェイ『パラダイム Aiスモーク ♦♦♦』ドライバー【ヘッドデータ分析で判明】
『パラダイム Aiスモーク』 シリーズの最上位モデル『♦♦♦(トリプルダイヤモンド)』。すでにPGAツアーで実績を積み、国内ツアーでも躍進が期待されるドライバーである。前作『パラダイム ♦♦♦』は、日米男女プロツアーで20勝という圧倒的な結果を残しているが、「それを上回る性能」という声があちらこちらから聞こえてくる。今回は、2024年ツアーを席捲するかもしれない『パラダイム Aiスモーク ♦♦♦ ドライバー』をクラブ設計家の松尾好員氏とともに検証してみた。
上位モデルならではの操作性のよさ
「Aiスモーク ♦♦♦(トリプルダイヤモンド)」は、今回4モデルラインナップされたシリーズ最上位モデルになる。25万のスウィングデータをAIに読み込ませ、「飛距離向上」、「スピン量の低減」、「弾道のバラつきの抑制」の条件から生み出された「Aiスマートフェース」は、4モデルそれぞれ想定するユーザーの腕前が異なるため、ツアープロ、上級者をターゲットとする『♦♦♦』は、必然的にフェース中央の比較的小さいエリアでAiスマートフェース本来の機能が作用するようになっている。 また、上位モデルに見られる特徴が「操作性」になる。大慣性モーメント時代にあっても、ツアーモデルと言われる上位モデルの多くは、レギュラーモデルやドローバイアスモデルと比べると、慣性モーメント(MOI)が抑えられている。 『パラダイム Aiスモーク』シリーズの場合、レギュラーモデルの『MAX』のヘッド左右MOIは5181g・㎠、ネック軸回りMOIは8226g・㎠で、ドローバイアスモデルの『MAX D』は、左右が5275g・㎠、ネック軸回りが8439g・㎠。対して、『♦♦♦』は、左右が4735g・㎠、ネック軸回りが7208g・㎠と圧倒的に小さくなっていることが計測数値に表れている。 クラブ設計家の松尾氏によれば「ネック軸回り慣性モーメントを比較すると『パラダイム ♦♦♦』が7312g・㎠だったのに対して、『Aiスモーク ♦♦♦』 は7208g・㎠と小さくなっている」ことをあげ、Aiスマートフェースによる相乗効果という見方ができるという。
【関連記事】
- アマチュアが一番飛ばせるドライバーのロフト角は? 「パラダイムAiスモーク」「Qi10」「G430」にもある12度ロフトを考察!【クラブ選びをクール解説!】
- 【パラダイム Aiスモーク】国内女子ツアー開幕戦使用率1位。その理由は「ミスに強い!」【What's in the Bag? 】
- 【オデッセイ Ai-ONEクルーザー】重たいヘッド×Ai-ONEフェース×長いシャフト×長いグリップ。すべてはストロークを安定させるため! 【NEW GEAR STORY】
- もうスライスは怖くない!? シリーズ一番のドローバイアス設計『パラダイム Aiスモーク MAX D ドライバー』【ヘッドデータ分析で判明】
- 河本結のエースドライバーは未発売の『パラダイム Aiスモーク ♦♦♦ MAX』。どんな性能なのか、なぜ選んだのか本人に聞いた