アジア選手権優勝の村尾三四郎、パリ五輪へ手応え/柔道
柔道のアジア選手権(23日まで、香港)で男子90キロ級を制した村尾三四郎(23)=JESグループ=が24日、羽田空港着の航空機で帰国。同級で代表に内定している今夏のパリ五輪へ手応えを得た。 「優勝で終わる、この流れをイメージしていた。試合でしか感じられない雰囲気を体感でき、自分の力を発揮できてよかった」。五輪前最後の大会を振り返った。 2月のグランドスラム(GS)・パリ大会で初戦敗退。「そこから(五輪まで)あと2試合をやろうと思った。敗戦が、五輪へ何をすべきかを明確にしてくれた」。 3月のGSアンタルヤ大会、今回のアジア選手権と連続優勝。「この2大会で自分の良さ、悪さを確認できた。外国人に対する組み方や距離感、技のつなぎなど、基礎的な部分を一個一個時間を費やして確認できたのが結果につながった」と、納得の表情で話した。 「気持ちの持ちようを含め、五輪代表になってからの戦いが重要だったが、外国人に脅威を与えることができた」。男子日本代表の鈴木桂治監督も高く評価した。 「あとは残り3カ月で(五輪へ)仕上げるだけ」と村尾。鈴木監督は「GSパリのような、事故みたいなことが五輪本番であってはいけない」と、最後の調整へ気を引き締めた。