宝塚歌劇団「宙組」東京公演 千秋楽までの全日程中止を決定『PAGAD(パガド)』など 歌劇団『団員の心のケア含め、公演実施に向かう準備が出来ていない』
宝塚歌劇団は公演の一部期間で中止が決まっていた宙組の東京公演について、千秋楽までの全日程を中止にすると発表しました。 【写真を見る】2か月ぶりに公演再開した宝塚大劇場 今年9月、兵庫県宝塚市で宝塚歌劇団の「宙組」に所属していた女性(25)が自宅マンションで死亡しているのが見つかりました。自殺とみられています。 女性の遺族が「過重労働と上級生のパワハラが原因で自死に至った」と主張する一方、劇団側は「長時間の活動はあったがパワハラは認められなかった」などとしています。
12月24日の千秋楽まで中止が決定
劇団の「宙組」は女性の死亡を受けて宝塚大劇場(兵庫・宝塚市)での公演を中止にし、11月25日からの東京宝塚劇場での公演も12月14日まで中止すると発表していましたが、5日に12月24日の千秋楽までの全日程を中止にすると発表しました。 中止が決まったのは、「宙組」の 東京宝塚劇場公演の「ミュージカル・ノワール『PAGAD(パガド)』~世紀の奇術師カリオストロ~」、「ショー・スピリット『Sky Fantasy!』」です。歌劇団は中止の理由について、団員の心のケアも含めて、現時点で公演実施に向かう準備が出来ていないためとしています。 一方、宝塚大劇場での雪組の公演については、12月1日から再開しています。 また、発表されていた宙組と月組の一部劇団員の組替えについても、宙組の東京宝塚劇場公演中止のため中止にすると発表しています。