【動画】四天王寺で11年ぶりの盆踊り、16日まで「万灯供養」も/大阪
大阪市天王寺区の「四天王寺」で12日、11年ぶりに「盆踊り大会」が開かれ、ゲストに河内家菊水丸が登場。同寺の亀の池に組まれた特設のやぐらで、河内音頭をうたい、多くの人らが池を囲みながら踊りを楽しんだ。
河内家菊水丸の登場に会場がドッとわく
「四天王寺さんの盆踊り大会」と題して行われた今回の大会は、同寺の「亀の池」にやぐらが組まれ、ギターや太鼓担当者は、池の左右の特設ステージで演奏するという特殊な形で行われた。 踊りが始まる前には主催者から「なんせ11年ぶりということで、踊り方を知らないという方もおられるかしれませんが、気にせずみんなで楽しく踊りましょう」とあいさつ。 関西人にはおなじみ「えんやこらせぇ~どっこいせ~」という菊水丸のうたと演奏がはじまると、浴衣姿の人たちや普段着の人も自然と踊りだし、楽しそうな手拍子も鳴り響いていた。
久々の盆踊りうれしい
久々の盆踊りに来たという地元の女性は「学生のころにやってた覚えがあるけど、いま、子どもと一緒に来てるってなんかうれしいというか、ええ感じですね」と言いながら、親子で踊りを楽しむ。 写真を撮りにきたという八尾市の男性は「菊水丸が来ると聞いてわざわざ来た。やっぱええねえ、こういう場所で盆踊りは。ええ写真撮りますわ」とシャッターを切り続けていた。 菊水丸は、前座なしの2時間ぶっ続けで歌い続けるとあいさつすると、会場中はわき、五重塔やあべのハルカスを眺めつつ、楽しいひとときをすごしていた。
16日まで「万灯供養」
また、同寺では10日から「万灯供養」も行われており、16日まで、日々1万本のろうそくに火がともる。ろうそくをみているアルバイトの男性は「1本燃えるのに40分。消えてはつけの繰り返しです」と汗をかきながら火をつけ続けている。 大阪市内から来た男性は「ろうそくの灯に囲まれながら手を合わしている。こういうことは、後世にも伝えていかなあかんね」と、孫と手をつないで歩きながら話す。 ろうそくに手を合わせる人も多くみられたが、今年は「あべのハルカス」がオープンしてからは初めての万灯供養。「五重塔」と一緒にろうそくの灯を写真におさめようと多くのカメラマンも集まり、シャッター音も響いていた。