特攻隊員の思いを声で伝えたい 南かおりラジオ生放送で朗読
特攻隊員の思いを声で伝えたい 南かおりラジオ生放送で朗読 THE PAGE大阪
特攻隊の皆さんが最後に残した手紙を声で伝えたい──。タレントの南かおりが15日、自身が出演するラジオ大阪の番組「Chicken Garlic Steak のアカペラモーニング」(毎週土曜日・午前7時半~同10時)内のコーナーで、終戦の日に合わせ特攻で亡くなった方々が家族にあてた最後の手紙を朗読する。南は生放送で朗読するのは初めてだが「8月15日という日に、こうした事実を多くの人に知ってほしい」と意気込む。また、毎週、週替わりで出演するチキンガーリックステーキ(チキガリ)メンバーもこの日は全員番組に出演。朗読に合わせて南のリクエスト曲を披露する。
特攻隊のみなさんの言葉を伝えていきたい
同番組は、今夏で放送開始から1年を迎え、音楽やチキガリメンバーのオリジナルコーナー、お便りや本の紹介などが放送されている。そんな中、先月から南監修のコーナー「かおりんのいい香り」というコーナーが始まり、今回の朗読を企画したという。 「2年前に『知覧特攻平和会館(鹿児島県南九州市)』へ行ったんです。そこで展示されている、特攻隊の皆さんが家族へ最後に残した文章を見て、突き動かされました」と話す南。「こうした思いをした人たちがいて、いま自分たちが平和にすごせていることを忘れてはいけない」「こんな思いをする若者を二度と作ってはいけない」という思いがこみ上げた。 以来、各地のイベントで、知覧をはじめ各地の基地から飛び立った特攻隊員たちの手紙の内容が書かれた一冊の本を朗読してきたという。 「これまで読むたびに泣いてしまいましたが、何百回と読んで、泣かずに読めるようになりました。きちんと彼らのことばを伝えていきたいと思い、生放送で朗読します」と意気込みをみせている。
音楽って平和やからこそ一緒に味わえると思う
また、南の企画を聞き、チキガリのメンバーも「歌」でこの思いを伝えることに。メンバーの前澤弘明は「ぼくたちはアカペラグループなんで一緒に音楽をつくれたらいいなと」と話す。 通常、番組は南と前澤、週替わりでチキガリメンバーが出演しているが、15日はこの企画に合わせメンバー全員が出演。南の朗読に合わせ、歌を披露するという。「音楽って平和やからこそ一緒に味わえると思いますんで、ラジオを通じてみなさんと一緒に共有して『やっぱり戦争はあかんねん』『平和ってみんなで一生懸命作っていかなアカンねん』という思いを共有できる時間が作れれば」と前澤も思いを込めて語る。 当日、南がリクエストしている曲は、ザ・フォーク・クルセダーズの「悲しくてやりきれない」。南は「これは反戦の歌とかではないんですが、いつも朗読会の後も、私は特攻隊の方々のことを思うと、この歌が浮かんでくるんです。それでお願いしました」と話す。 初の試みに向け、チキガリメンバーとのリハーサルにも力が入る。このコーナーは、15日午前8半から9時の間に放送される予定。