侵入した部屋で住人の女性と鉢合わせした容疑者

女性はさぞ驚いたことだろう。一人暮らしの部屋に帰ってくると、見知らぬ男が室内を物色していたのだから――。 住人の女性は密室で緊迫し緊迫の２時間…尾行し部屋へ侵入「現金強奪の男」戦慄の素顔写真 警視庁捜査１課は７月29日までに、強盗致傷と住居侵入の疑いで東京都墨田区に住む会社員・日野大成容疑者（33）を逮捕した。20代の女性Ａさんの住む中野区内のアパートに侵入。Ａさんにケガを負わせたうえ、現金を奪ったとされる。 「事件が起きたのは７月26日深夜から翌27日未明の間です。３日ほど前に近くの駅でＡさんを見かけた日野容疑者は彼女を尾行。自宅アパートを確認し、Ａさんが留守の時にバーナーやハンマーで窓ガラスを割り室内へ侵入したとされます。 日野容疑者は部屋を物色しパスケース内にあった現金5000円を盗みますが、帰宅したＡさんと鉢合わせしました。日野容疑者はAさんともみ合いになり、首を絞めるなど暴行。Ａさんは全治10日ほどのケガを負ったそうです」（全国紙社会部記者） その後、Ａさんは日野容疑者と密室で緊迫の２時間を過ごすことになる。 ◆漫画喫茶で身柄を確保 「首を絞められたにもかかわらず、Ａさんは居座る日野容疑者に部屋から去るよう２時間にわたりこんこんと説得したそうです。ようやく日野容疑者が玄関から出ていくと、スグに110番通報します。駆けつけた警察官が部屋に残された指紋を確認し、日野容疑者の関与が浮上。27日に都内の漫画喫茶店で身柄を確保されました。調べに対し『間違いありません』と、容疑を認めているそうです」（同前） 本誌カメラマンは日野容疑者の送検を撮影。やや背中を丸め、淡々とした様子で移送車に乗り込んだ。 部屋への侵入トラブルが続発している。過去には性的暴行事件も。最近起きた犯行を以下に紹介したい。 ・’22年９月、40代の男が強制性交と住居侵入の疑いで逮捕される。深夜に一人暮らしをする女性の部屋に窓から侵入。台所にあった包丁などで「騒いだら殺すぞ」と脅し、馬乗りになって性的暴行を加えたとされる。 ・’23年11月、ベトナム国籍の30代の男を強盗致傷と住居侵入の疑いで逮捕。宅配を装い80代の女性が玄関ドアを開けた瞬間に室内へ侵入。女性は胸にスタンガンを押し当てられ転倒し全治10日のケガを負う。男は現金約11万円を奪って逃走するが、防犯カメラの映像などから逮捕された。 当然のことだが、特に一人暮らしの女性は注意が必要だ。玄関にカギをかけるのはもちろん、防犯ブザーを常備するなど事前の対策が重要だろう。