遺体発見数時間前に指示役と接触か、容疑者が供述 那須2遺体
栃木県那須町の河川敷で会社役員夫妻の遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された平山綾拳容疑者(25)が、遺体が発見される数時間前に事件の指示役とみられる人物と会ったとの趣旨の供述をしていることが28日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁・栃木県警合同捜査本部は、この人物の特定を進め、事件への関与を調べる。 平山容疑者はこれまでの調べに、「名前は言えない」とする指示役から宝島龍太郎さん(55)、妻の幸子さん(56)の遺体の処理を指示されたと供述。遺体の運搬に使われたとみられる車を用意したことや、焼損に使われた可能性のあるガソリンなどを購入していたことが分かっている。 捜査関係者によると、平山容疑者は夫妻の遺体が発見される前日の15日午後9時半ごろ、東京都品川区内のコンビニエンスストアに自身の所有する車を停車。車には、遺体の運搬や暴行に関与した疑いのある別の2人組が乗り込んだ。 平山容疑者は停車後にコンビニを立ち去り、翌16日の午前2時~3時半ごろ、区内の居酒屋で飲食しているのが確認されている。遺体は午前6時50分ごろに発見された。 調べに対し平山容疑者は、居酒屋で飲食した際、指示役と店内で会ったとの趣旨の供述をしているという。 店内の防犯カメラには、容疑者の退店時間近くに別の人物が入店し、同じ頃に退店する状況が捉えられていた。捜査本部は、この人物が指示役であるかについて慎重に調べている。