伊勢神宮でバレエ「2000年の歴史で初めて。大変光栄」 緑間玲貴が奉納「バレエの飛躍に大きな一歩」
バレエダンサーの緑間玲貴が11月11日、伊勢神宮(三重県)内宮の参集殿能舞台で、「トコイリヤ RYOKI to AI vol.11 バレエ『御(み)佩劍(はかし)』」を舞踊奉納した。 【写真】国立能楽堂で上演された緑間玲貴の創作バレエ「御佩劍」 海外由来のバレエが同神宮で奉納されるのは初めて。緑間は同21日、沖縄タイムス社を訪れて舞踊奉納を報告し「2千年の歴史で初めてのことで大変光栄に感じている」と喜んだ。 同神宮での舞踊奉納は日本固有の伝統芸能に限られているが、今回は特例で奉納が許可されたという。 緑間は「日本にバレエが伝わった110年の間に、国の風土を表すものとして地域に根差し、自国文化のバレエとして発展してきた。バレエの社会的な位置付けを飛躍させる大きな一歩となった」と話した。 奉納したのは、緑間の創作バレエ「御佩劍」の第1番「ビゼーティン」(パイロット版)と第3番「ヤマトタケルの剣伝説」。第3番は2021年の初演で、古事記の登場人物「倭建命(ヤマトタケルノミコト)」と「天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)」の神話を主題とした作品。 第1番は作品の主題である「天叢雲剣」誕生秘話で、琉球に伝承される北極星と北斗七星の剣降誕伝説をテーマとした新作。24年に初演予定で、今回はパイロット版を奉納した。奉納者は緑間、バレエダンサーの前田奈美甫と上杉真由、観音舞家元の柳元美香。 緑間は同3日、首里城復興祭の一環で、首里城下之御庭でも同演目を奉納した。首里城でのバレエ奉納も初めて。