"伝統芸能の稽古事"をもっと身近に、呼びかけ人・玉川奈々福が思い語る
「#伝統芸能稽古事のススメ」と題したデモンストレーションが、去る6月6日18:00に、X、Facebook、InstagramなどのSNS上で、玉川奈々福の呼びかけにより実施された。 奈々福は、6月1日に自身のオフィシャルサイトで「伝統芸能関係者、また伝統芸能をお稽古されている方々各位『#伝統芸能稽古事のススメ デモ案』ご相談」と題したブログを投稿。ここで、日本の伝統芸能の稽古事の魅力を広めるため、伝統芸能の関係者や、実際に伝統芸能を習っている生徒に対し、“伝統芸能を学ぶことの効用”や“稽古場情報”を、古来より稽古始めに良いとされる6月6日18:00に、SNS上で積極的にシェアしてほしいと呼びかけた。その思いに賛同した多くのSNSユーザーが、“#伝統芸能稽古事のススメ”ハッシュタグ付きで自らの情報を共有し、ハッシュタグはX上でトレンド入りした。 ステージナタリーは奈々福に、呼びかけから数日が経った今の心境を聞いた。奈々福は、デモンストレーションの開催への思いを「日本は世界でもまれにみるほど、伝統芸能が現代に受け継がれている国ですが、国立劇場建て替え問題や、継承性、集客の問題など、いろいろ問題を抱えているのが現実だと思います。でも、それを伝統芸能の実演家たちがあつまって話し合えるような横のつながりがないので、『お稽古』という共通項で呼びかけあったら、ゆるくつながり、また、興味はあってもトライする方法がわからなかった方々や、まったく興味外だった方々にも、あわよくば届くのではないかと思って、呼びかけました」と語った。反響については「反響には、わくわくしましたが、責任も感じて、ぐったり疲れました。一つお稽古事を持ち、師匠と仰ぐ方につくことによって、今までと違う世界、違う自分を発見してもらえたらいいなあと切に思っています」と述べた。 奈々福が出演する「奈々福、独演。~銀座でうなる、銀座がうなる vol.5~ 浪花節で三十年 記念の会」は、6月28・29日に東京・観世能楽堂にて。このほかの出演公演については、奈々福の公式サイトを確認しよう。 ■ 奈々福、独演。~銀座でうなる、銀座がうなる vol.5~ 浪花節で三十年 記念の会 2024年6月28日(金)・2024年6月29日(土) 東京都 観世能楽堂 □ 出演 玉川奈々福