山本陽子さん死去 81歳 キャリア60年超…日活は『大巨獣ガッパ』若き姿を添え追悼
俳優の山本陽子さんが死去したことを、22日に映画制作・配給会社の日活が公式X(旧ツイッター)を更新して伝えた。81歳だった。 【写真】若かりし頃の出演ショットとともに…山本陽子さんを追悼した日活 山本さんは1942年3月17日生まれ。第7期日活ニューフェイスとして芸能界入りし、日活映画に多数出演。任侠ものやハードボイルド作品に花を添えたほか、『大巨獣ガッパ』ではヒロイン役を演じた。 同社はXに『大巨獣ガッパ』の場面ショットを投稿し「山本陽子さまのご冥福を心よりお祈りいたします。1963年に第7期日活ニューフェイスとして芸能界入りし、翌64年高橋英樹さんの相手役として『抜き射ちの竜 拳銃の歌』で本格デビュー。その後『青春の裁き』『青春の風』等、数多くの日活作品に出演されました」とつづった。 テレビドラマでは、連続テレビ小説『京、ふたり』(畠田理恵とダブルヒロイン)や大河ドラマ『国盗り物語』をはじめ、田宮二郎さんと共演した『白い影』『白い滑走路』、主演を務めた『黒革の手帖』、さらに『ザ・ハングマンV』など、幅広い役柄を好演。日活以外の映画では『華麗なる一族』『八つ墓村』などで存在感を発揮した。 また『放浪記』をはじめ舞台作品でも精力的に活動し、『おはん』で第19回菊田一夫演劇賞を受賞。さらに「山本海苔店」や「両国予備校」のCMでも愛された。「山本海苔店」のCMには長く出演したことから、ギネス世界記録に認定された。 今年2月2日放送の『徹子の部屋』にゲスト出演しており、60年以上のキャリアを最期まで第一線で走り抜けた。