大阪府が厚生労働省のクラスター対策班派遣を要請 ライブハウスで集団感染の可能性受け
2月に大阪市内のライブハウスで行われた100人規模のコンサート参加者から新型コロナウイルスの感染者が出ている件で、大阪府は1日、感染者の集団(クラスター)が発生している可能性があるとして、厚生労働省に「クラスター対策班」の派遣を要請したと発表した。 【ノーカット】新型コロナ感染拡大への対応を説明 安倍首相が会見 (2020年2月29日)
これまでの発表によると、2月15日に大阪市都島区にある「大阪京橋ライブハウスArc」で行われたコンサートに観客として参加した高知市の30代の女性看護師と、ライブの関係者で参加した大阪市在住の40代男性2人の計3人が新型コロナウイルスに感染している。 40代男性の妻は、東大阪市の「医療法人清和会ながはら病院」に看護助手として非常勤として勤務し、未就学の娘も感染したことも判明。高知市の女性看護師と同居していた60代の母親も、陽性が確認されたことが高知県から発表されている。そこで、大阪府はクラスターが発生している可能性があるとして、厚生労働省に「クラスター対策班」の派遣を要請した。
クラスター対策班は、厚生労働省が患者クラスターが発生した自治体と連携し、クラスター発生の早期探知、専門家チームの派遣、データの収集分析と対応策の検討などを行っていくため、国内の感染症の専門家で構成されたもので、2月25日に立ち上げられた。今後詳しく調査して、対応策を検討していくとみられる。