市和歌山 選手紹介/13 山田叶夢選手/宮田樹投手 /和歌山
<第91回選抜高校野球大会 センバツ 躍動の季節(とき)> ◇よく食べ体重増加 山田叶夢(とむ)選手(2年) 入部時は身長172センチ、体重61キロときゃしゃで、打球も飛距離が出ず、送球も今一つスピードがなかった。 まずは体重を増やそうと、間食の回数を増やし、おにぎりやサラダチキンなど炭水化物、タンパク質が多い食べ物を積極的に食べた。初めは口に入れるだけで胸がいっぱいになったが、ウエイトトレーニングにも取り組み、73キロまで体重を増やした。 人を笑わせるのが好きなひょうきんな一面があり、生徒会長も務めている。センバツでは、メンバー入りできなかった悔しさを胸にティー打撃に打ち込む。「甲子園では同じ部員としてチームを支える。春季大会に向けて結果を出していく」と前を向いている。 ◇先輩の言葉大切に 宮田樹(いつき)投手(2年) 183センチの長身を生かした角度のあるフォークが持ち球。1年の秋、精神的な重圧から投げることが難しくなったが、1学年上の先輩投手、野坂柊揮さんに練習に付き添ってもらい、克服した。 引退する野坂さんから「頑張れよ」ともらったお守りを大切にしている。ユニフォームをかたどったそのお守りの表面に刺繍された「栄光に近みちなし」という言葉を日々かみしめている。 「選手の良い所も悪い所もよく見てくれている」と南方拓磨コーチ(26)を慕う。将来は、中学か高校の教諭になり、野球部を指導することが夢だ。「野球の面でも、生活面でも、高校生に的確に指摘できるような教師、指導者になりたい」と思い描いている。