【マレーシア】ベタメック、大阪でダイハツ展示会に出展
自動車産業向けのODM(相手先ブランドによる設計・生産)とEMS(電子機器の受託製造サービス)を手がけるマレーシアのベタメックは22日、同国の自動車市場でトップシェアを握る国民車メーカー、プロドゥアと組んで、大阪府で開催されたダイハツ工業主催の展示会に出展したと発表した。 ベタメックは、プロドゥアと共同開発したテレマティクス(移動体通信システムを利用した情報提供サービス)システムをはじめとするテレマティクスソリューションを紹介した。 ダイハツ工業主催の同展示会は年1回開催されており、今回で4回目となった。2019年を最後に、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開催が見送られており、今回は5年ぶりの開催となった。ダイハツ工業が出資するプロドゥアは、主要ベンダーの中から出展企業を選出しているが、4回とも出展したのはベタメックのみという。 ベタメックは、1989年にカーオーディオシステムの製造会社として設立された。スランゴール州ラワンに拠点を構え、カーオーディオ製品や部品のほか、エアコンのコントロールパネル、USBチャージャー、バックカメラなど車載用アクセサリーの設計・開発(D&D)を手がけている。マハティール元首相の長男ミルザン・マハティール氏が社長を務める。 ベタメックは今年6月、製造請負や研究開発(R&D)の受託、人材派遣などアウトソーシング事業を手がけるアウトソーシング(東京都千代田区)からカーオーディオ製品や電子部品などの製造を手がけるサンシンマレーシアの株式100%を取得し、完全子会社化した。