年収600万円で子ども2人の4人家族です。病気など万一のときのお金をとっておきたいのですが、どのくらい必要で貯め方はどうしたらいいのでしょうか?
生活防衛資金を上手に貯めるポイント
生活防衛資金は必要な備えとはいえ、通常の貯蓄のほかにまとまった蓄えを確保するのは簡単ではありません。そこで、次のようなポイントを意識して、生活防衛資金を上手に貯める工夫をしましょう。 ●生活費・通常の貯蓄とは口座を分ける ●先取り貯金をする ●固定費の見直しや副業で資金の余裕を作る 生活費や通常の貯蓄と生活防衛資金の口座を分けるのは、大切なポイントです。生活費と同じ口座で生活防衛資金を管理すると、どんぶり勘定で使い込んでしまい、なかなか貯まらない恐れがあります。また、備えの状況が把握しやすいように、通常の貯蓄とも口座を分けるのがおすすめです。 なお、生活防衛資金は手を付けずに一定の金額をキープしておく必要があるお金です。そのため、投資など元本割れのリスクがある貯め方は向きません。生活防衛金の管理は、資産が保護される専用の預貯金口座を作ることをおすすめします。 また、生活防衛資金に回すお金を確実に確保するには、先取り貯金を習慣にするとよいでしょう。先取り貯金とは、収入が入ったら一定額を先に貯蓄に回し、残りで生活費などのお金をやりくりする方法です。 収入のうち残ったお金を蓄えに、と考えると、つい使いすぎてしまってなかなか貯められない人も多いものです。先取りして貯蓄することで、確実に蓄えを積み立てられるでしょう。もしも先取り貯金をすると生活が苦しいようであれば、固定費を見直して支出を減らす、副業で収入を増やすなどの方法を検討するのもひとつの方法です。
家計を見直して万が一のための資金を上手に確保しよう
万が一のことが起こっても、当面の生活を心配しなくてよくなります。3ヶ月~1年間の生活費をまかなえる金額を目安に、計画的に資金を積み立てましょう。 貯蓄とは別に生活防衛資金を積み立てるのが難しい場合は、先取り貯金などの工夫をすると同時に、家計の見直しも必要です。ムダな支出を一掃する機会と捉えて、固定費の見直しから始めてみるとよいでしょう。 出典 総務省統計局 家計調査 家計収支編 表番号2-7 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 4人世帯(有業者1人)-年間収入階級別 勤労者世帯 2023年 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部