【榎木淳弥×増田俊樹】『セマエラ』共演で気づいたお互いの魅力と深まった絆
榎木さん、増田さんの「正反対な部分」とは?
――榎木さんから見た、増田さん演じるサンウの魅力を教えてください。 榎木 機械的に見えるのですが、自分の中のこだわりがとても強い方で、僕はそこが好きなんです。僕自身は、自分の中の明確なルールとか無い人間で、割とふわふわしているタイプなので、サンウを見ているとすごく新鮮で。か弱そうな見た目ですが、実はとても意志が強いというところに魅力を感じます。 ――そんなサンウを演じる増田さんはいかがでしたか。 榎木 増田くんもすごく考える人で、信念の強さも感じたので、そこがサンウと重なりました。 ――では、増田さんから見た、榎木さん演じるジェヨンの魅力を教えてください。 増田 ジェヨンはオーラがあって、センスもあって、男がかっこいいと思う男です。それに加えて、彼の子供らしさを隠さないところも魅力的で。年を重ねる中で子供らしさは否定されて、大人にならざるを得ないってことがあると思うんですよ。でも、ジェヨンは自分のありのままでいるんです。その強さに憧れを感じますね。 ――そんなジェヨンを演じる榎木さんはいかがでしたか。 増田 実は、榎木さんとはこれまで共演させていただく機会も少なく、プライベートでもご一緒することがなかったのですが、最近はこの『セマエランテックエラー』の取材で一緒にいる時間が増えて。その中で自分の生き様や理想の役者像、声優業界について、もっと広げると日本はこうあるべきだ、世界はこうしていくべきだ、という考えがしっかりある方なのかなと感じて。 榎木 本当に? 増田 はい。理想がある方なんだなと思いました。 榎木 たしかに理想はあるかもしれません。増田くんも理想があるタイプだよね。 増田 あります。億万長者になりたい! 榎木 彼はね、ちょけるんですよ(笑)。 ――(笑)。全てが正反対のジェヨンとサンウですが、榎木さんと増田さんの間で「自分たちはこういうところが正反対だな」と感じるところはありますか? 増田 僕、12~13時間くらい寝るんですが。 榎木 めっちゃ長いね。夜は早いの? 増田 遅いです。 榎木 遅いんだ(笑)。 増田 僕は寝るのも遅くて、起きるのも遅いダメ人間なんですが(笑)、榎木さんはショートスリーパーっぽい印象があります。 榎木 あ、でもそうかもしれないですね。遅く寝て、早く起きることが多いです。 増田 ちゃんと起きられるのがすごい。 榎木 朝起きる時は、けっこうぐだぐだしているけどね(笑)。「起きるの、つらいな」と思うけど、「やりたいこともあるしな」と思って。 増田 僕とは正反対です、すごい! ――榎木さんは「正反対だな」と感じることはありますか。 榎木 増田くん、すごく痩せているなと思って。さっきチラッと聞こえたんだけど、節制しているんだよね? 増田 今していますね。 榎木 僕はそれができないんですよ、食べるのは我慢できなくて。 増田 僕は節制しないと、仕事に影響がでちゃいますから。 榎木 僕なんか、さっきも楽屋でお弁当とお菓子をたくさん食べちゃったし、そんな風にしっかり自分で節制できるのもひとつの才能だと思う。本当にすごいよ。 撮影/大山雅夫 ▼榎木淳弥さん Hair&Make-up fringe Stylist 高山良昭 ▼増田俊樹さん Hair&Make-up 小野 かおり(emu Inc.) Stylist MASAYA(PLY)
寺林 沙樹