梅宮アンナ、乳がん公表に込めた思い「自分の経験を一人でも多くの方に生かしてもらえたら」
乳がんで闘病中のタレント・梅宮アンナが、フジテレビの新番組『Lady Go』(14日24:25~スタート、毎月1回木曜深夜放送)の初回放送にゲスト出演する。このほど行われた収録後に取材に応じた。 【写真】乳がんの闘病について語る梅宮アンナ
■検診に行くことが当たり前になってほしい 女性たちの心と身体にまつわる情報をアップデートしていく同番組。初回は「乳がん」をテーマに、梅宮が病気との前向きな向き合い方を語っている。 8月にSNSで乳がんを公表したことについて、「良かったなってつくづく思えているんです」という梅宮。「この病気はみんながなるかもしれない可能性を秘めているので、情報を世の中にどんどん伝えていきたいという思いがあるんです」とその真意を明かし、「私のSNSだけでは難しいので、テレビだったり講演会だったりイベントだったりを通して、自分の経験を一人でも多くの方に生かしてもらえたら」と願う。 日本女性の9人に1人がかかるといわれ、がんの中で日本人女性が最も罹患する乳がんだが、検診の受診率は40%台で推移し、欧米に比べて伸び悩んでいる。 そんな状況に、梅宮は「やはり死に直結する病気なので、検診に行くことを本当に恐れないでほしい。皆さんの顔が一人ひとり違うのと同じで、がんの顔もみんな違って、検診でステージ0で見つかる方もいれば、もうステージ4でしたという方もいる。でも、早ければ早いほど治療も楽に済むので、検診に行くことが当たり前になってほしいです」と呼びかけた。
■30歳の鈴木唯アナに意識変化「みんなが変わるきっかけに」 番組MCを務めるのは、フジテレビの鈴木唯アナと上垣皓太朗アナ。30歳の鈴木アナは「すごく身近なトピックなはずなのですが、何かきっかけがないと知ることがほぼないので、アンナさんにネットで調べられない実体験を語ってもらうことで、学べることが多かったです」と感想を述べた。 毎年案内が来る婦人科検診に、3年に1回程度しか行けていないという鈴木アナ。その理由を「忙しさにかまけていたり、万が一何かあったら…と知らないふりをしておこうみたいな気持ちが、心の奥底にあったんです」と打ち明けながら、「アンナさんがこうやって語ってくださることで、周りの人の意識も変えたいという気持ちの強さを感じました。自分も含め、みんなが変わるきっかけになれば」と感化されたようだ。 一方、20代男性の上垣アナは「私からすると、乳がんの問題は遠かったと思っていたんです」という位置づけだったが、「男性でも若くても乳がんになるし、身近な人もなる可能性があると考えれば全然遠くないので、その距離が今日で少し埋まったのかなと思いました」と実感。 「とにかくアンナさんが本当に素敵で、がんについて“言葉”を持ってらっしゃいましたので、アンナさんの暮らしている世界のことを少しこちらに分けていただいたような感じがするんです。だから、アンナさんの個別のことだけれども、同時に誰かのことでもあって、自分にも、自分の周りの人にも置き換えられる話が聞けたので、これが視聴者の方にも伝わればいいなと思いました」と期待を込めた。