フグ料理店“8万円分コース”当日予約→ドタキャン 店は困惑「途方に暮れている」
忘年会シーズンに突入し、飲食店も大忙しなのに、ぶしつけな客に8万円分のコース料理を当日キャンセルされた料理店が心境を語りました。 【画像】客と連絡取れず…損害賠償は? 弁護士「請求できる」
■4人で8万円分のコース 当日予約入る
熱々の鍋に、透き通った刺身。本格的なフグ料理を堪能できる、東京・阿佐ケ谷のフグ料理店。フグを捌く大会で受賞経験もある店主が営む人気店です。 そんな店で、創業36年にして初となる出来事がありました。 日本料理 ふぐ舗にしぶちのSNS 「電話でフグコース当日予約のお客さん7時予約、7時半頃『行けないからキャンセル』キャンセル料発生の旨伝える『聞いてないから払いたくない』『ちょっと相談して折り返す』電話無し電話しても出ない一同途方に暮れている 悲しい」 先月30日、4人での当日予約が入り、直後の昼ごろからすでに準備を始めていたといいます。 日本料理 ふぐ舗にしぶち 紺野徹料理長 「お客様がご来店されてから一枚一枚(刺身を)引いていると、とてもじゃないけど間に合わないので、下準備という形でお刺身は引いてご用意しておりました」 予約が入ったのは、刺身から鍋に雑炊、デザートまで楽しめるコース、4人分で8万円でした。 紺野順子若女将 「『とりあえず行けませんのでキャンセルで』と言われて、もうご用意は済んでおります。お包みしたものをお渡しするという形ではいかがでしょうかとお伝えして、『また連絡します』と」
■損害賠償請求は? 弁護士「できる」
店は、この客に対し予約時にはキャンセル料の話をしていませんでした。その理由について、紺野料理長は次のように話します。 紺野料理長 「以前にお客様からお叱りの言葉を受けたことがありまして、行くから予約をしているのに何で当日でそんなこと聞かれなきゃいけないんだと。そこ(キャンセル料)はもう聞くのをやめましょうと」 結局、客は現れず…。今も連絡はつかず、泣き寝入り状態です。 紺野料理長 「率直に言うと悲しい本当に。これだけ」 客が直前になってキャンセルした場合、店側がキャンセル料について伝えていなくても「損害賠償を請求できる」と、弁護士は指摘します。 川義郎弁護士 「『全額)100%キャンセル料を取りますよ』ということがお互いの合意の内容になっていれば取れるのですが、合意になっているかどうかが難しいところ。ただ、お店で食品ロスの問題と、他のお客さんを入れられなかったという機会損失の部分があるので、損害を積算するとほぼ100%に近い金額の賠償責任が認められるのではないか」 (「グッド!モーニング」2024年12月9日放送分より)
テレビ朝日