重慶市潼南区、中国最大の自動車アフターマーケットを目指す
【東方新報】中国・重慶市(Chongqing)潼南区(Tongnan)は、中国一の自動車アフターマーケットを作るために力を入れていると、潼南区の中国共産党委員会副書記で区政府区長の秦啓光(Qin Qiguang)氏が4日に発表した。 重慶市政府の記者会見「新たな使命を担い、区・県の取り組みを語る」の潼南区特別イベントで、秦啓光氏がこの計画について説明した。重慶は「自動車の都市」として知られており、自動車産業が非常に発展している。秦啓光氏は、潼南区が重慶市の「1兆元(約21兆4660億円)規模」のスマートコネクテッド・新エネルギー車産業クラスターを活用し、廃車の回収・解体と再製造において中国でトップクラスの技術と規模を持つことを強調した。そして、自動車再製造や部品製造に特化し、中国一の自動車アフターマーケットを築くことを目指していると述べた。 潼南区の副区長である楊述兵(Yang Shubing)氏は、自動車アフターマーケットを発展させるための優れた基盤がすでに整っていると話した。現在、潼南区には約30社の自動車再製造企業があり、年間12万台の廃車を回収し、20万セットの部品を再製造できる生産能力があるという。 また楊述兵氏は、潼南区が「一台の車を九つの方法で再利用する」という独自のシステムを構築してきたことを説明した。「一車九吃(いっしゃきゅうし)」とは、一台の廃車を最大限に活用する方法で、具体的には、中古車販売、動力電池の再利用、エネルギー貯蔵、教習所向けレンタカー、部品修理、貴金属の抽出、自動車再製造、廃材処理、ビッグデータ活用の9つの分野で活用するというものだ。このシステムによって、車の価値を高めることができる。 さらに、潼南区は自動車再製造関連企業の発展を支援するために、企業の規模拡大やクラウド化、上場を促すリストを作成し、廃車解体や部品再製造の分野で「専門性が高く、精密で、特徴があり、新しい」企業を育成していくと楊述兵氏は述べた。また、アフターマーケットのブランド価値を向上させたり、業界のプラットフォームを整備したり、学校と企業が連携して革新を進めることを支援することで、関連産業の成長を後押しする方針だという。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。