会社員の夫とパート勤務の妻が定年後に「月30万円」の年金を受け取るには年収いくら必要になる?
なるべく多く受け取りたいなら繰下げ受給の利用も検討しておく
もし少しでも年金額を増やしたいときは、繰下げ受給の利用も考えておきましょう。繰下げ受給とは、年金を受け取るタイミングを遅らせた月数に応じて受け取る年金額を増やせる制度です。 65歳から1ヶ月遅らせるごとに0.7%増えた金額を受け取れます。 ■パートの妻が厚生年金に加入しても年金を多く受け取れる 妻が勤務時間を増やせるなら、妻の収入を増やして厚生年金に入ってもらうことも年金を増やす手段のひとつです。パート勤務の妻が一定基準を超えれば、厚生年金に加入します。 厚生労働省によると、もしパート勤務の方が年収150万円で、厚生年金に10年加入すると月に6400円増額した年金を受給可能です。また、年収200万円で10年加入すると、月に8600円増額することになります。
夫婦で月に30万円の年金を受け取るためには年収およそ835万円が必要
年金は、国民年金や厚生年金の加入期間以外に、収入によっても受け取れる金額が変動します。 もし、妻の加入している公的年金が国民年金のみの夫婦で、合計して月額30万円の年金を受け取りたい場合は、今回の計算上だと夫の厚生年金加入期間の年収はおよそ835万円が必要です。しかし、人によっては収入を上げられない方もいるでしょう。 収入を上げる以外にも、年金額を上げる方法のひとつとして繰下げ受給があります。年金額をなるべく多くもらいたい場合は、繰下げ受給制度の利用や、妻に収入を増やしてもらうことも検討しておきましょう。 出典 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 日本年金機構 年金用語集 は行 報酬比例部分 日本年金機構 老齢年金の制度 年金の繰下げ受給 厚生労働省 社会保険適用拡大特設サイト パート・アルバイトのみなさま 年金額・保険料シミュレーション 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部