将棋・永瀬九段が挑戦権を獲得 藤井王将と初の「2日制七番勝負」へ
将棋の永瀬拓矢九段(32)が25日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第74期王将戦(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)挑戦者決定リーグ戦のプレーオフで西田拓也五段(33)に118手で勝ち、藤井聡太王将(22)=名人・竜王・王位・王座・棋王・棋聖と合わせ七冠=への挑戦権を獲得した。 【写真】挑戦権を獲得した永瀬拓矢九段=2024年11月25日午後6時57分、東京都渋谷区の将棋会館、北野新太撮影 タイトル戦初挑戦を目指す西田五段との大一番は、後手の永瀬九段が居飛車穴熊で三間飛車を迎え撃つ一局に。先手の攻めを丁寧に受け止めた後、隙のない反攻で制勝した。4期ぶり2度目の王将挑戦となる。 研究パートナーでもある藤井王将とのタイトル戦は4度目だが、八冠独占を許した昨秋の王座戦など、過去3度は全て「1日制五番勝負」で、「2日制七番勝負」は今回が初めて。持ち時間が各8時間と長く、封じ手も行われる舞台設定。一味違う戦いが見られそうだ。 局後の永瀬九段は「結果を出すことができてよかったです。藤井王将とは2日制七番勝負を指していないので、準備の仕方が変わる番勝負になるのではないかと思います」。西田五段は「自分なりに頑張って将棋を指せたと思うんですけど、力及ばず、でした」と振り返った。 七番勝負は来年1月12日に静岡県掛川市で開幕する。(北野新太)
朝日新聞社