待望の復活!ばくだんコロッケ いすみ、閉店食堂の人気メニュー 17日から予約販売
いすみ市で長年地域に愛され、惜しまれつつも2023年秋に閉店となった「KASAYA(かさや)食堂」。経営していた傘屋商店(同市行川)は、定食メニューの中でもとりわけ人気の高かった特大総菜「ばくだんコロッケ」を、17日から単品メニュー(1個税込み600円)として予約販売で復活させる。もう一度味わいたいとの根強いファンの声に応えての再販。同社は「この地域に来たら、食べるのが定番かのように、気軽に来店してほしい」と呼びかけている。
傘マークに「かさや」の屋号を掲げる同社は1893(明治26)年創業の老舗で、元々蛇の目傘の販売を担っていた。社長の大久保安佐子さん(68)は「傘を作りながら、昔は酒やしょうゆの1合売りをしていたと聞いている。私の曾祖母は(行川交差点付近にあった旧中川村の)役場の前で商売をしていたという。時代時代で食べ物屋をやったり、店(スーパー)になったりした」と説明。現在は仕出し料理や弁当を販売する。 ばくだんコロッケは、オープンした2015年から丸8年食堂で提供していたボリューム感が売りの「ばくだん定食」のおかず。味付け卵を肉だねで包んだ特大スコッチエッグのカツ「ばくだんメンチ」と共に同じ定食の皿に盛りつけられており、ファン垂ぜんの人気メニューだった。 大きさは通常の倍で、軟式野球ボールほどの特大サイズ。材料のジャガイモとタマネギは自家菜園で育てたものを使用し、ひき肉は東日本大震災の炊き出し支援からつながった縁で、こだわりの県産ブランド豚「いも豚」(旭市)をまぜ込んだ。お好みソースとマヨネーズがかかっており、縁起が良い招き猫にあやかり猫の顔を描いたパッケージデザインとなっている。 またホットスナックとして、ゴルフボールサイズのミニサイズ(5個入り、500円)「ばくだんコロッケ・ミニ」も新販売する。同社役員で三女の友加里さん(38)は「大きなまん丸コロッケを食べて、おなかいっぱいになってほしい。ミニは車内や、子どもでも食べやすい大きさにした」と話した。 ばくだんコロッケは、既存商品・サービスを改良し、再チャレンジにつなげるいすみ市商工会主催の「リバーサル商品」プロジェクトの一環。販売時間は午前10時半~午後4時半。火曜定休。問い合わせは同社(電話)0470(86)3535。