春告げる風物詩、秋吉台の山焼き 山口、草原に炎広がる
日本を代表するカルスト台地で知られる山口県美祢市の秋吉台国定公園で18日、春の訪れを告げる風物詩である山焼きが行われた。広大な草原が炎に包まれ、多くの観光客が迫力ある光景を楽しんだ。 午前9時半、開始の号砲が鳴り響くと、地元住民や市の職員ら約千人がガスバーナーで点火。冬の枯れ草が生い茂った草原に、帯状の炎がバチバチと音を立てながら駆け巡り、高く燃え上がると歓声が湧いた。妻と山口市から来た男性(81)は「火がきれいに広がり迫力があった。岩肌もよく見えた」と満足げに話した。 美祢市によると、約1138ヘクタールを焼く国内最大級の山焼きで、生態系を保護するため毎年実施している。