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　派閥の政治資金パーティー裏金事件で、自民党執行部は4月4日に、安倍派と二階派の計39人を処分する方針を固めた。 【写真あり】「清和会キックバック十人衆」の自宅＆所有不動産 「もっとも重い処分を受けそうなのが、安倍派の座長だった塩谷立（しおのや・りゅう）元文部科学大臣と、参院自民党の代表でもあった世耕弘成（ひろしげ）前参議院幹事長の2名で、キックバック問題が議論されたといわれる会議に参加していた下村博文元政務調査会長、西村康稔（やすとし）前経済産業大臣も、ほぼ準じる処分とみられています。処分内容は8段階ある党規律規約処分のなかで2番めに重い『離党の勧告』を科す方向で検討されている、と報道各社が伝えています。 　ほかの安倍派幹部と、2022年までの5年間で収支報告書の不記載などが500万円以上1000万円以下だった、安倍派と二階派の議員たちの処分も同日に発表されます」（政治担当記者） 　処分には不服を申し立てられるが、その場合は、小泉純一郎内閣時の「郵政民営化」にならい、もっとも重い「除名」の処分が下されるものとみられている。いずれにしても「離党の勧告」が言い渡されれば「自民党所属」の肩書きが外れる公算が大きい。 「国会議員は、国会議員でいることが最大の目標で最高のモチベーション」（中堅国会議員）といわれるだけに、無所属になると、党からの公認料も受け取れず、応援演説もないので選挙では苦戦が予想される。離党経験がある衆院議員のひとりは「毎夜、落選の悪夢にうなされた」と証言する。 　そうしたなか、処分が言い渡された2日後の4月6日、世耕氏には少々、憂鬱になってしまうかもしれない「大役」が待っている。理事長を務める近畿大の入学式があるのだ。理事長としては当然、祝辞を述べることになる。 「2025年に創立100周年を迎える近畿大は、衆院議員で経済企画庁長官だった世耕弘一氏を初代に、弘成氏まで4代にわたり世耕家が総長・理事長を務めています。入学式、卒業式は、生徒はもちろん、理事長にとっても晴れ舞台です。しかし学校関係者の間では『処分された理事長があいさつするのは、お祝いの場になじまないのではないか』という声もあがっています」（社会部記者） 　世耕氏の振る舞いに対し「建学の精神・教育目的にかなっているのか」として、理事長辞任を求めるオンライン署名サイトが立ち上がっている。SNSにも《世耕理事長はどんな顔して挨拶をするのか？》《体調不良で欠席一択》《逃げて出ないと思います》などの書き込みが目立っていた。 　いちばんかわいそうなのは、学生たちだ。