笑顔で写真撮影に応じる市川團十郎（右）と嶋﨑斗亜

　歌舞伎俳優の市川團十郎が２日、都内で行われた舞台「ＪＡＰＡＮ　ＴＨＥＡＴＥＲ『ＳＥＩＭＥＩ』」（２０２５年２月１９～２４日・大阪オリックス劇場、３月１～２３日・東京ＴＨＥＡＴＥＲ　ＭＩＬＡＮＯ―Ｚａ）の製作発表にＬｉｌ かんさい・嶋﨑斗亜らと出席した。 　陰陽師・安倍晴明の物語に團十郎が得意とする荒事の要素を取り入れて舞台化。晴明役の團十郎は「これまで、さまざまな方が安倍晴明をやっているので、イメージ通りにいかないように努力したい。歌舞伎は既存のことを踏まえて、凌駕（りょうが）して、超越するところに魅力がある。役者として、晴明を新たに立ちあげる。荒ぶるものが出てくるような新しい晴明になると思います」と抱負を語った。 　２０２２年１１月から始まった１３代目團十郎としての襲名披露興行が１０月の大阪松竹座で締めくくりとなる。嶋﨑をはじめ、演出の広井王子氏、楽曲のＳＵＧＩＺＯらとの異業種コラボが実現し、「日本人に足りないものを求める作品づくりをしたいと常々思っていたので、動き出していきたい」。嶋﨑の印象は「今どきの男性はこういう方がモテるんだろうなと思って、私も寄せていきたいなと。修業していきたい」と笑わせた。 　團十郎との共演に嶋﨑は「すごいプレッシャー。負けないように、僕の魅力も伝えられるように稽古を重ねていきたい」と意欲的。「團十郎さんと仲良くならせていただきたいので、一緒に『イエーイ！』という感じで写真を撮らせていただければ」。團十郎が打ち解けるために「オンラインでゲームでもやりますか？」と提案すると、「お願いします」と声を弾ませた。 　脚本の今井豊茂氏、神楽振付のケント・モリ氏、歌舞伎音楽の田中傳次郎氏も出席。ＳＵＧＩＺＯは体調不良で欠席した。