10月は年金支給月!厚生年金「月額15万円」以上の人は多数派?少数派?一覧表でチェック
厚生年金の受給額を増やすためのポイント
厚生年金の受給額は、加入期間中の給与や賞与の額、加入期間の長さによって決まります。年収が高く、加入期間が長いほど受給額が増える仕組みです。 そのため、将来の受給額が少ないと感じている場合でも、定年後に働き続けることで、厚生年金の受給額を増やすことが可能です。定年後も働くことで増える年金額は、次のようになります。 60歳以降の老齢厚生年金の増額分 計算式:平均標準報酬額 × 5.481/1000 × 加入月数 たとえば、65歳から70歳までの平均年収が400万円(ボーナスなし、平均標準報酬額33万3000円)の場合、加入月数60月で、年間約10万9609円の増額が期待できます。 また、「繰下げ受給」を活用することで、年金額を増やすことも可能です。年金は原則65歳から受け取りますが、受給開始年齢を66歳から75歳まで遅らせることで、受給額が増加する仕組みです。 1か月繰り下げるごとに年金額が0.7%ずつ増加し、75歳で受給を開始すれば84%の増額となります。
年金額を増やす工夫で安心して老後を迎えよう
月額15万円以上の厚生年金を受け取っている人は少数派であり、多くの人がそれ以下の金額で老後生活を送っています。しかし、早めに対策を立てることで、年金額を増やすことも可能です。 定年後も働き続けたり、繰下げ受給を活用したりすることで、受け取れる年金を増やし、安心して老後を迎えられるようにしましょう。
参考資料
・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・日本年金機構「老齢年金ガイド」 ・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
森 悠里花