海上自衛隊が試験運用中の大型無人機シーガーディアン（ＭＱ９Ｂ）＝６月１４日、鹿屋市の海自鹿屋航空基地

　海上自衛隊鹿屋航空基地第１航空群司令部（鹿児島県鹿屋市）は１６日、海上自衛隊が八戸航空基地（青森県）で試験運用している大型無人機シーガーディアン（ＭＱ９Ｂ）１機が２３～２９日の間に３回程度、鹿屋基地に飛来し、東シナ海で模擬的な警戒監視を行うと発表した。今回の訓練を予定通り終えれば、鹿屋での試験運用は終了するという。 【写真】〈別カット〉海上自衛隊が試験運用中の大型無人機シーガーディアン（ＭＱ９Ｂ）＝６月１４日、鹿屋市の海自鹿屋航空基地

　同司令部は、実施日や詳しい時間帯は「回答は差し控える」として明らかにしなかった。夜間帯の鹿屋基地での離着陸も予定する。 　有人機による警戒監視任務の一部を無人機で代替できるか確かめる目的。東シナ海で進出を強める中国を念頭に無人機の本格導入に向けた検証を進めるため、八戸で昨年５月から試験運用している。海自への配備は決まっていない。 　訓練を巡っては６月、鹿屋基地で２回の離着陸検証を予定したが、天候などの影響で延期が続き１回になった。当初、模擬的な警戒監視は７～９月に３回程度を予定するとしていた。 　防衛省によると、ＭＱ９Ｂは米ジェネラル・アトミクス社製。八戸のコントロール施設で操縦員が操縦かんを握り、衛星通信を介して遠隔操作する。運用指揮者と操縦員、整備員は外部委託している。