パーソナリティや戦術眼、質や冷酷さを兼ね備えたスーパーゴール!18歳のローマの逸材へ伊解説陣が賛辞と苦言 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】セリエA第25節が終了し、『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣がローマに所属するU-19オランダ代表DFディーン・ハイセンに賛辞と苦言を述べた。 【動画】質・パーソナリティ・戦術眼・冷酷さが1プレーに凝縮!ローマの18歳の圧巻ゴール!
ダニエレ・デ・ロッシ率いるローマは日本時間19日、フロジノーネと対戦。38分に18歳の逸材DFディーン・ハイセンの得点で先制に成功すると、終盤に2点を追加して3-0と公式戦3試合ぶりの勝利を収めた。 そんな中、『ダゾーン・イタリア』で解説を務めるダリオ・マルコリン氏は、今冬、ユヴェントスから期限付きでローマへ加入したハイセンに注目した。マラガの下部組織出身の18歳は当初、フロジノーネへのレンタルで合意に至ったことが報じられていたが、ジョゼ・モウリーニョ指揮下にあったローマが即戦力となるセンターバックを求めて争奪戦に参入。土壇場でローマ行きが実現した。 今月6日のカリアリ戦では、移籍後初得点をマークしたハイセン。19日に行われた第25節では、自身の獲得を望んでいたエウゼビオ・ディ・フランチェスコのフロジノーネを相手に素晴らしいゴールを決めた。 ローマDFは、ピッチ中央でボールを持つと、そのままゴールへ向かって推進。相手をかわしながら34メートルを走破した後、エリア手前で右足を振りぬいてボールをゴール右へと突き刺した。マルコリン氏は、18歳らしからぬ圧巻のプレーに賛辞を贈った。 「パーソナリティ、戦術眼、ボール運び、30メートルの位置でのクオリティや冷酷さと全てを兼ね備えたプレーだった。いかにしてシュートを打つのかが重要だ。あのような疾走をしてゴール前までたどり着いた後は、自分がどこにいるのか分からなくなってしまうものだが、彼は冷静に立ち止まり、ファーを狙ってシュートを打った。このプレーを見る限り、彼は中盤でもプレーできる選手だと感じた」 この1プレーを巡っては、試合の実況を担当したエドアルド・テストーニ氏も「ディーン・ハイセンはなんてことをやってのけたんだ!」と絶叫。解説を務めたアレッサンドロ・ブデル氏も「まるでC・ロナウドのようだった。並外れている。これはDFじゃない。トップ下の選手のゴールだ」と賛辞を贈った。 だがマルコリン氏は、ローマの若者に苦言も呈している。ゴールを決めた後、「自分のチームになるかもしれなかった」相手の目の前でクリスティアーノ・ロナウドを真似たゴールセレブレーションを行ったハイセン。フロジノーネのサポーターからブーイングを受けると、沈黙するようジェスチャーをして、主審から警告を受けた。 マルコリン氏は、18歳DFがチームメートのジャンルカ・マンチーニからも指摘を受けていたことに言及しつつ、「素晴らしいゴールを決めたわけで、すでにプレーが語っているんだ」と強調。「プロ選手としてモラル問題でもある。ユヴェントスからやって来たのだから、適切な振る舞いをするべきだ」と主張した。さらに「残念だよ。彼が見せた素晴らしいプレーを少し汚すことになってしまった」と締めくくった。
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