はなまるうどん、高松へUターン 本社を発祥の地・高松へ移す
讃岐うどん店チェーン「はなまるうどん」が1月1日、本社を発祥の地・高松に移した。発表は1月8日。(高松経済新聞) 【写真】25周年を迎え「原点回帰」を宣言する前田良博社長 2000(平成12)年、高松市木太町で創業した同チェーン。その後、「セルフ式の讃岐うどん店」として昨年12月時点で全国に418店舗を展開する。新たな本社は田町商店街に面した場所で、1月1日付で移転した。 今回の移転について、運営会社「はなまる」(高松市田町)の前田良博社長は「25周年を機に時代や人々のニーズが変わったことを捉え直し、『讃岐うどんの伝統と革新』を次なる戦略として深い絆を持つ高松市に戻り、讃岐うどんの個性ある伝統を守りながら、日本中や世界中へ讃岐うどんの革新をもたらすことを新たな挑戦とし踏み出すこととした」と話す。 「当店は2000年代全国にチェーン展開し、讃岐うどんを日本中に広げるのに一役買った一方で讃岐うどんの画一的なイメージを広げてしまった部分もある。香川県のうどん店は、それぞれ独自の個性や異なる讃岐うどんの定義を持っており、店の数だけある特徴や個性の多様性が魅力。讃岐うどんの消費量も2005(平成18)年を皮切りに下がりはじめ、香川県内でも名店が徐々に閉店するなど、讃岐うどんをとりまく環境は急速な変化を遂げている。これまでの歩みを地域に還元することで、少しでも食文化自体を保全・継承することを目指したい」と意気込む。 今回のUターンとともに「おいでまい!さぬきプロジェクト」を始動。店舗改装や新メニュー開発のほか、香川県の「うどんエキスパート」と協議し、名店の味を再現するプロジェクトも実施する。第1弾は5月ごろの提供を予定する。
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