伊藤万理華主演『パーセント』南野彩子Pが最終回を迎えての思いを語る「あたたかい愛おしい未来を願って」
伊藤万理華が主演、和合由依が共演した土曜ドラマ『パーセント』(NHK総合ほか 午後10時ほか)が6月1日(土)に最終回を迎え、南野彩子プロデューサーからコメントが到着した。 『パーセント』は、これからのテレビ局が「どうあるべきか」という自戒と「こうしていきたい」という希望を込めた意欲作。本当の意味で人を思いやるために、多様性社会を生きる全ての人に贈る。そんな本作が6月1日(土)に最終回を迎え、ドラマを企画した南野彩子プロデューサーからコメントが到着。 南野プロデューサーは「胸の痛いシーンも多く描いたので、単純に『お楽しみいただけましたか?』と聞いてよいものか迷っています。それでも、本作が見ていただいた皆さまの心に何かを残せていたら、こんなにうれしいことはないなぁと思います」と。 「年齢や性別、障害や病気の有無、社会的属性などで自分の存在価値を測られず、『私』であるからここにいる。『あなた』であるから一緒にいたい。そう実感できる物語を届けたくて、このドラマは生まれました。エンディングの映像は、それが当たり前になるような、あたたかい愛おしい未来を願って作りました」と懸けた思いを語った。コメント全文は下記に掲載。
南野彩子プロデューサー コメント
土曜ドラマ『パーセント』ご覧いただきました皆さま、本当にありがとうございました。 未来(伊藤万理華)もハル(和合由依)も、「自分」が大事にされなくて悔しい思いをしたり、「相手」を大事にできなくて歯がゆい思いをしたり。胸の痛いシーンも多く描いたので、単純に「お楽しみいただけましたか?」と聞いてよいものか迷っています。それでも、本作が見ていただいた皆さまの心に何かを残せていたら、こんなにうれしいことはないなぁと思います。 年齢や性別、障害や病気の有無、社会的属性などで自分の存在価値を測られず、「私」であるからここにいる。「あなた」であるから一緒にいたい。そう実感できる物語を届けたくて、このドラマは生まれました。 エンディングの映像は、それが当たり前になるような、あたたかい愛おしい未来を願って作りました。 このドラマの放送の少し前に、本作を一緒に作ってくれた大切な仲間である福角宣弘さんが亡くなられました。車いすユーザーのパフォーマーとして、障害のある人達が表現の世界で活躍するための道を切り開いてきた方です。未来が第1回で喫茶店に訪れるシーンで、店主を演じていただきました。「目線の高さを合わせて相手と向き合うこと」の大切さを教えてくださいました。放送をお見せできなかったことが非常に残念ですが、「こんな未来になるといいよね」と話してくださったあの思いが、このドラマの中に残せていたらいいなと感じています。 出演者・スタッフともに、思いをこめて作りました。 この一歩が、また次のすてきなドラマを生むきっかけになれば幸いです。 最後までご視聴いただき、ありがとうございました。
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